Facility Guide
肝臓病は、以前は「安静が大切」で食事は「脂肪を控えた高蛋白、高カロリー」が大原則でした。
現在では、病んでいる肝臓に多くの栄養を与えてもかえって負担を増すことが分かっています。
そのため、適度な運動やバランスの取れた食事を規則正しくとり、
普通の日常生活を送るように心掛けましょう。
肝臓病にはさまざまな病態があり、食事の摂り方も異なりますので注意が必要です。
偏食を避け、暴飲暴食はやめましょう!!
C型肝炎ウイルスに感染している人では、肝臓に鉄が過剰に蓄積してしまうことが分かっています。
鉄分の多い食材の過度な摂取は、C型肝炎の増悪をきたす恐れがあります。
鉄制限食を行うためには、正しい知識が必要です。
鉄分を多く含む食材には、 マグネシウム、亜鉛、銅、マンガンなどのミネラルやビタミン類も含まれています。
自己流の鉄制限で必要な栄養素が不足しないよう、医師や栄養士に相談しましょう。
①高カロリー・高蛋白食の摂取は、脂肪肝を招くもととなり肝炎の増悪をきたす恐れがあります。
肥満は、肝発がんの危険度を増加させます。
②アルコールは、肝炎の増悪・進展をさせる以外に、肝炎ウイルスの増殖を促進したり、肝がん発生のリスクを高めます。
③n-3系脂肪酸(EPA、DHA)を多く含む食材(青魚)の摂取は肝発がんを抑制する可能性があります。
健康食品や民間薬は肝臓によいというだけでは必ずしも効果は期待できず、安全とは限りません。健康食品や民間薬で逆に肝炎が起こる場合もあります。
必ず専門医に相談してほしいと思います。