浜松医科大学医学部附属病院

診療科案内

Speciality Guidance

消化器内科

診療責任者 教授 杉本 健

  

 消化器内科では食道、胃、大腸、小腸などの消化管疾患と胆膵疾患を扱っています。内視鏡を用いた診断と治療の進歩はめざましいものがあり、当科では最新の医療技術と医の良心の二者を備えた医療を心がけております。
 消化器がんについては、的確な診断のもとに治療方針を決定し、内視鏡治療、薬物療法、必要に応じ外科的手術療法それぞれの長所を組合わせた集学的治療を行っています。内視鏡治療では粘膜切除(剥離)術やレーザー治療などを取り入れ、化学療法や放射線療法については専門医の育成をはかりつつ、最新の治療薬を用いて積極的に行なう体制を築いております。近年特に増加傾向にある潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患に対しては、白血球除去療法や抗体療法など最新の治療を導入しています。また小腸疾患の診断・治療にカプセル内視鏡及びダブルバルーン小腸内視鏡検査を多用し、新しい診断と治療の確立を目指しています。消化性潰瘍、逆流性食道炎など胃酸関連疾患の治療には開学以来40年の実績を踏まえ積極的な介入的治療を行い、特にヘリコバクターピロリの除菌療法については、除菌不成功例にする除菌治療も積極的に行ない、専門外来で薬剤感受性の差を確認した上でのテーラーメード型治療も全国に先駆けて実施しています。近年臨床研究として大腸癌の高感度検査の開発も行なっております。
 セカンドオピニオン外来(完全予約制)では、経験を積んだ専門医が親身になって相談させていただく体制が整えられています。当科では、患者さん本位の治療をモットーとし、納得ゆくまで検査や病状説明をさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。