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検査の概要
血液検査は主に血液中の白血球・赤血球・血小板の数や、血液の止血機能などを調べる検査です。この検査は白血病や血友病といった様々な血液疾患の早期発見につながります。
検査上の注意
血液中の細胞を顕微鏡で観察する検査がある場合には、臨床検査技師が1件ずつ目視で確認しています。そのため、結果報告までに60分以上かかってしまうこともありますので予めご了承ください。
検査の概要
一般検査は主に糖、たんぱく、潜血などの尿検査や腹水などの体液に関する検査を行っています。
検査上の注意
尿検査はビタミンCが多く含まれる飲み物(お茶、ジュースなど)の影響を受けますので、検査前は摂取を控えるようお願いします。またご自宅で尿や便などを採取した場合、出来るだけ速やかに検査部受付までお持ち下さい。すぐに提出できない場合は冷蔵庫で保管し、1週間以内に提出してください。
検査の概要
生化学検査は血液中のナトリウム・カリウムといった電解質、コレステロールなどの脂質、AST・ALT・γ-GTなどの酵素、血糖、ヘモグロビンA1Cなどを測定する検査です。全身状態の把握や様々な疾患の早期発見を目的に行われる検査です。
検査上の注意
血糖や中性脂肪などは食事の影響を強く受けます。検査の際には主治医の指示に従っていただくようにお願いします。
検査の概要
免疫検査は体の中の微量なホルモンや、腫瘍マーカー、感染症の有無についての検査を行っています。様々ながんやウイルス性肝炎などの早期発見、診断に役立ちます。
検査上の注意
免疫検査は検査の性質上、他の検査より結果報告までに時間が必要な検査ですので、予めご了承願います。
検査の概要
微生物検査では便、喀痰、尿や血液などの様々な検査材料から、感染症を引き起こしている原因となる微生物の検索を行っています。また、原因となる微生物が検出された場合、治療に有効な抗菌薬を選択するための感受性試験も実施しています。
検査上の注意
喀痰を採取する前は、よくうがいをするなど口腔内を清潔にしてください。ご自宅で便や喀痰などを採取した場合は、出来るだけ速やかに検査部受付までお持ちください。すぐに提出できない場合は冷蔵庫で保管し、可能な限り速やかに提出してください。
写真1. 顕微鏡による観察 写真2. 培養同定による起因菌の検索
検査の概要
心電図は心臓の心筋細胞が発する微弱な電流を波形として記録したものになります。検査の際に痛みを感じたり、電気で痺れたりすることはありません。
基本的にベッドの上に上半身裸(または肌着1枚)で仰向けになり、四肢・胸部に電極を付け10秒間の心電図を記録します。(依頼内容により変わる場合があります。)
心疾患の存在を示唆する症状(胸痛、動悸、労作時息切れ、失神など)がある場合や心筋梗塞、狭心症、不整脈、心房・心室の肥大や負荷、薬剤の影響、電解質異常などの診断または判定に利用されます。
検査上の注意
検査の概要
小型軽量装置を身に着け、日常生活中の心電図の変化を24時間記録する検査です。翌日、取り付けをした時間以降に来院していただき装置の取り外しを行います。
心臓のリズムは生活状態・精神状態・食事・睡眠など様々な要因によって変化します。24時間ホルター心電図は短時間の心電図検査では把握できない日常生活の心電図の変化を調べることができます。
不整脈や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、植え込み型ペースメーカーの機能評価、薬物治療効果などを判定する際に用います。
検査上の注意
検査の概要
トレッドミル検査では、心電図と血圧を測定しながらベルトコンベアの上を歩いていただくことで心臓に負荷をかけ、安静時では分からない虚血性心疾患や不整脈などを調べます。検査は医師が行います。上半身に心電図の電極シール・コードを付け、腕に血圧計を巻いてベルトコンベアの上を歩きます。検査中は心電図、血圧をモニターし、目標の心拍数に達したところで検査を終了します。また、症状や心電図変化が現れた場合、体力が限界に近づいた場合には医師の判断で中止することがあります。
検査上の注意
検査の概要
血圧脈波検査(CAVI)は、大動脈を含む心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。大動脈の進展性の低下は心疾患の発症や予後を規定する因子となることが知られており、早期診断と管理に役立ちます。
さらに、CAVIは頚動脈エコー等で測定されるスティフネスパラメータβ法に基づき算出され、血圧に依存されない血管固有の硬さを表します。
足関節上腕血圧比(ABI)は、下肢動脈の狭窄・閉塞を評価する指標で、上腕と足首の血圧から算出されます。ABIは非侵襲的な検査で数値として評価できるため、末梢動脈疾患患者の早期発見に有用です。末梢動脈疾患は、心血管疾患や脳血管疾患など他臓器障害との合併が多く見られることからも、早期発見が重要です。
検査上の注意
検査の概要
呼吸器の病気の診断やその重症度の評価、治療効果の判定をするのに役立つ検査です。手術の際の麻酔法の選択にも必須となります。
マウスピースやフィルタをしっかりとくわえて、鼻はノーズクリップでとじ、口呼吸をします。技師の合図に合わせて息を吸ったり吐いたりします。
肺活量(VC)と努力性肺活量(FVC)の2種類の検査を行い評価します。
【肺活量(VC)】
肺の大きさや働きをみる検査です。 肺活量は身長、年齢、性別により大きく異なるので、予測される値に対する実際の値の割合(%VC)から評価します。%VCが80%未満の場合は拘束性換気障害が疑われます。
この検査は、座った状態で行います。数回の安静呼吸の後、息を吐けなくなるまで吐ききったところから、胸一杯に吸い込み、また吐けなくなるまで吐きます。
【努力性肺活量(FVC)】
気道や肺の閉塞状況をみる検査です。 胸一杯に吸い込んだ空気を、勢いよく吐ききったところまでの量を努力性肺活量といいます。吐き始めから1秒間の息の量を1秒量、努力性肺活量に対する1秒量の割合を1秒率といいます。1秒率が70%未満の場合は閉塞性換気障害が疑われます。
この検査は、座った状態で行います。数回の安静呼吸の後、胸一杯に吸い込み、できるだけ勢いよく吐きます。
検査上の注意
検査の概要
呼吸抵抗検査は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の鑑別や診断、またその治療効果の判定に用いられます。閉塞性換気障害や低肺気量で増加し、高肺気量では低値を示します。 この検査は座った状態で行います。マウスピースを口にくわえたら、両手で頬を支えます。口が開かないようにして、安静呼吸を繰り返します。
検査の概要
呼吸器の病気の診断やその重症度の評価、治療効果の判定をするのに役立つ検査です。 マウスピースやフィルタをしっかりとくわえて、鼻はノーズクリップでとじ、口呼吸をします。技師の合図に合わせて息を吸ったり吐いたりします。
機能的残気量や肺拡散能力、クロージングボリューム、N2 Washout、MVVなどを調べます。機能的残気量は、普段の安静呼吸をしている際に肺内に残存するガスの容積です。残気量は、最大限まで息を吐き切った時に肺内に残存するガスの容積です。間質性肺炎など拘束性肺疾患で減少し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など閉塞性肺疾患で増加します。安静呼吸を4分程度続けた後、最大限まで息を吐き切り、胸いっぱい息を吸い、再び吐き切ります。
肺拡散能力検査では、肺の中で酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する能力を測定します。間質性肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などで低下します。
数回の安静呼吸の後、最大限まで息を吐いてから、素早く息を胸いっぱい吸います。10秒間の息止めの後、素早く息を吐き切ります。
検査上の注意
* 検査時間は、病気の種類や患者さんの状態などにより異なります。
検査の概要
心臓超音波検査は、音波の中でも人間の耳には聞こえない高周波数の超音波を送信して、返ってくるエコーから画像として表示して、心臓の形や動きを見る検査です。
胸の上部や側面などにゼリーを塗ったプローブを押し当てて、装置に心臓の画像を写し出し、静止画像や動画像を記録します。心臓の大きさ、壁の厚さなどを計測し、心臓の形や動き方などを観察します。また、血球に当てたエコーから、血液の流れる速度や方向をみることができます。
心臓超音波検査では、心拡大、心肥大、弁膜症(弁の逆流や狭窄)、感染性心内膜炎、心不全、心筋梗塞などの病態・病気がわかります。
検査上の注意
検査の概要
超音波とは人が聞くことができない高い周波数の音波です。超音波検査はプローブと呼ばれるものから出した超音波を臓器に当てて、跳ね返ってきた反射を画像として表示します。 腹部超音波検査ではお腹にゼリーを塗り、プローブを押し当てながら検査を行います。上腹部の臓器(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓など)を中心に観察し、臓器の形態や腫瘍の有無などを調べます。
観察しやすくしたり、きれいな記録をとるために検査担当医師または技師の指示に従って息を吸ったり、吐いたり、止めたり、体の向きを変えたりしていただきます。
検査上の注意
検査の概要
脳が活動すると、脳の中には微弱な電気が流れます。その電気的な変動を頭部に付けた電極でとらえ、波形として記録し脳の働きを調べるのが、脳波検査です。
脳波は周波数によって、α波、β波、θ波、δ波に分類されます。
てんかんなど発作性疾患の異常波の検出、睡眠・覚醒の変化、意識の障害によっておこる脳の全般的活動水準の変化、脳梗塞や腫瘍などの病変による脳機能に対する影響などがわかります。
検査の流れ
① 24個の皿電極を頭や耳たぶにペーストやテープで固定・装着します。
② ①の状態でベッドに仰向けに休み、10分から20分閉眼状態を保ちます。
③ 賦活(ふかつ)脳波検査の場合は②の間に開閉眼をしたり、眠ったり、フラッシュのような光を顔に当てたり、過呼吸を3~4分間繰り返したりをお願いします。これらの刺激による脳波の状態を記録します。
④ 検査終了後、電極を外します。
検査上の注意
検査の概要
筋肉の活動状態を調べることで、筋肉の痩せや脱力などの原因が筋肉にあるのか神経にあるのかを調べます。筋肉に針を刺した状態で安静にしたり力を入れたりしたときに現れる波形を解析します。多少の痛みを伴い、場合によっては出血することもあります。
神経伝導速度検査では、腕や足の皮膚の上から各神経に刺激を与え、その刺激が神経を伝わる時間を測定することで、神経のどの部位に異常があるのかを調べます。腕や足の皮膚の上から各神経に電気刺激を与え、その刺激が神経を伝わる時間を測定します。電気で刺激するため、やや痛みを伴います。
検査上の注意
検査の概要
指示された部位にX線を照射して体内の画像を2次元で得る検査です。全ての部位が対象となります。主に骨や肺、腸管などの動きや状態を観察します。苦痛の少ない検査ですが、撮影時には決められた体位で静止する必要があります。
検査上の注意
撮影部位に写真に写る可能性があるもの(金属・プラスチック・厚めのゴム・ブラトップのようなパットのある服など)は外していただきます。判断が難しいものは、直接担当者に聞いてください。
決められた体位で姿勢を保持することが難しいと予想される場合は、予め申し出てください。ご家族にご協力をお願いする場合もあります。
妊娠中、または妊娠の可能性のある方は検査出来ないことがあります。検査前に必ず申し出てください。
検査の概要
乳房にX線を照射して乳房内の構造を写す検査です。乳房の情報を得るためには撮影台に乗せる必要があり、良い画像を得るためには乳房を伸展させる必要があります。乳房を直接圧迫しますので、痛みを伴います。確認しながら圧迫いたしますが、痛みが強い場合は遠慮せず申し出てください。
検査上の注意
通常、立位にて撮影を行いますが、立位保持が困難な場合は予め申し出てください。
ペースメーカーを装着されている場合、避けて撮影する必要があります。予め申し出てください。
豊胸されている場合、圧迫により豊胸バッグが破損する恐れがあります。リスクをご理解いただいた上で検査をご利用ください。
授乳中の方は時期を避けていただくことをお勧めしますが、避けられない場合、検査前に搾乳してください。
妊娠中、または妊娠の可能性のある方は検査出来ないことがあります。検査前に必ず申し出てください。
検査の概要
弱いX線を照射して骨の密度を測定します。身長・体重によって密度は変化するため、その場で測定します。通常、臥位にて撮影を行います。5分程寝たままの姿勢を保持していただく必要がありますが、呼吸は普通通りで構いません。
検査上の注意
臥位になれない場合は指示通りの検査が行えないことがあります。予め申し出てください。
撮影部位に金属・プラスチックなど写真に写る可能性があるものは外していただきます。判断が難しいものは、直接担当者に聞いてください。
妊娠中、または妊娠の可能性のある方は検査出来ないことがあります。検査前に必ず申し出てください。
検査の概要
X線を照射して得られた情報をコンピュータで処理して、体の内部の画像を得る検査です。体のほとんどの臓器が検査対象となります。造影剤の注射を行うことがありますが、ほとんど苦痛のない検査です。
検査上の注意
造影剤を使用することがわかっている場合には、検査前の食事はとらないでください。ただし、水、お茶は構いません。
妊娠中、または妊娠の疑いのある方は検査できないことがあります。必ず申し出てください。
検査15分前までに地下1階CT受付にお越しください。
検査の概要
強い磁石と電波を使って体の内部の画像を得る検査です。X線を使用しないため被ばくがありません。より詳しく調べるため、造影剤を注射したり、腹部の検査では飲用の造影剤を飲んでいただくことがあります。
検査上の注意
MRIで使われる磁石や電波は、普通の場合は人体への影響はありません。ただし、次のような方はMRI検査を受けられないことがありますので、主治医にあらかじめお知らせください。(対応している物でも、前処置が必要なことがありますので、必ず申し出てください。)
・心臓ペースメーカーをつけている方
・脳動脈クリップや人工関節が埋め込まれている方
・事故などで体内に金属がある可能性がある方
・妊娠中、または妊娠の疑いのある方
・閉所恐怖症など、狭いところが苦手な方
検査中は、木槌で木をたたくような連続音が聞こえてきますので、耳栓をしていただきます。うるさく感じるかもしれませんが、体を動かすことなく辛抱してください。
検査室内に金属類、機械や磁気カードを持ち込まないようにしてください。
検査前に準備がありますので、検査時間の15分前までに地下1階MRI受付にお越しください。
検査の概要
特定の臓器や組織に集まりやすい性質を持った放射性の医薬品を患者さんに投与します。
投与された放射性医薬品が、目的の臓器や組織に集まったところで、そこから放出される放射線(ガンマ線)を専用のガンマカメラあるいはPETカメラを用いて体外から検出し、その分布や身体の各部位の形態および機能(働き)を画像化する検査です。
目的とする検査ごとに放射性医薬品の集まり方が異なります。そのため投与してから撮影までの時間が異なります。投与直後に撮影する場合もありますし、数時間後、あるいは数日後に撮影する検査もあります。
検査上の注意
ダイアモックス負荷脳血流シンチグラフィと負荷心臓核医学検査は、同意書が必要になります。
核医学検査で受ける放射線の量は他のⅩ線を用いる検査とほぼ同じですが、次のような方は主治医に申し出てください。
〇 妊娠中または妊娠の疑いのある方
〇 授乳中の方
核医学検査は、検査10分前に2階放射線部受付にお越しください。
PET検査は、検査15分前にPETセンターにお越しください。
検査の概要
内視鏡検査は内腔を有する臓器(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、気管支)の中に先端にカメラが装着された柔らかいファイバースコープを挿入して内腔を観察する検査です。観察する場所に応じてそれぞれの内視鏡の太さは異なります。
検査上の注意
1.内視鏡観察による診断と組織生検による診断
それぞれの臓器の内腔表面の粘膜の隆起や陥凹、また色調の変化を見つけだし、必要に応じてその粘膜の組織をつまんで(生検)、その細胞を顕微鏡で観察し良性か悪性かを判定します。この際、内視鏡検査時に色素を散布して観察することもあります。小さながんを早期に見つけうる検査です。
2.内視鏡を用いた造影検査
内視鏡の先端から造影剤を膵管や胆管、胆嚢に注入して膵臓や胆道の診断に用います。
3.内視鏡治療
内視鏡を使って表在のがんを切除したり、レーザー治療をする事ができます。また、出血を止めたり、腫瘍や炎症で狭くなった管腔を広げたり、胆管内の石を摘出する事もできます。
詳細は光学医療診療部のページをご覧ください。