Speciality Guidance
精神科の診察や治療の対象となる精神疾患の患者さんの数は非常に多く、実はあらゆる 診療科の中でも最も患者さんが多い科の一つだと言えます。また、精神疾患にかかることで患者さんご自身やご家族などの周囲の方が日常生活において受ける影響も非常に大きいものです。患者さんも多く生活への影響も大きいため、社会全体にとっても精神疾患に関する問題は非常に重要です。その重要性の反面、日本では精神疾患や精神医療の重要性が軽視され偏見が持たれやすい風潮がありました。現在はそうした風潮も大幅に改善されてきていますが、それでもまだ精神科にかかることに必要以上に不安や抵抗を感じられている方も少なくないのではないかと思います。
浜松医大精神科神経科の特色は、身体的な管理を必要とする摂食障害の診断治療から、森田療法や認知行動療法や眼球運動による脱感作と再処理法などの心理療法まで、非常に幅の広い診断や治療に対応出来るという点があります。また、MRI(Magnetic Resonance Imaging: 核磁気共鳴画像)やPET(Positron Emission Tomography: ポジトロン断層法)などの脳画像を使った精神症状の脳内メカニズムの研究や、オキシトシン経鼻剤の様な国内未承認薬の有効性を検証する研究にも力を入れており、臨床研究の実績を挙げてきたという点も特色です。
最新の医学的知見を取り入れた治療法を提供すること、そして研究を進めて最新の医学的知見そのものを増やすことで、より安心して受診して頂ける診療科づくりを進めています。
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