浜松医科大学医学部附属病院

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炎症性腸疾患(IBD)センター

センター長 教授 杉本健

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ご挨拶

 浜松医科大学附属病院 炎症性腸疾患(IBD)センターが、令和5年1月1日に発足しました。IBDに関する総合診療の拠点として、内科医、外科医、小児科医など複数の科の医師を中心に、栄養士、薬剤師、看護師など、多くの職種のメディカルスタッフ(医療専門職)が一つのチームとなり、患者さんの診療に当たっています。
 IBDは、患者さんや家族の方々にとって、大変な心身の負担を与える疾患であり、患者さん一人ひとりに合わせた適切な治療が求められます。当センターでは、最新の治療法や検査法を導入し、患者さんの症状に合わせた最適な治療を提供することを目指しています。
 また、私たちは大学病院内の連携強化だけではなく、開業医や市中病院からのIBD患者さんの紹介や逆紹介などを円滑に行い、地域医療に貢献することも重要な使命と考えています。今回新たに「IBD外来」を設立しましたので、紹介先の診療科に迷う場合(外科か内科か、内科か小児科かなど)には、本院地域連携室を通じてまずはIBD外来にご紹介いただければと思います。大学では既存の保険診療だけではなく、IBD新薬の国際治験にも数多く関わっています。治療法に難渋する患者さんに対しても幾つかの選択肢を提供することが可能になるものと考えています。
 センター設立にあたり、私たちは患者さんの立場に立って、より良い診療体制の構築に取り組んでいます。また、患者さんに対する情報提供や、治療の進め方についての説明など、患者さんとのコミュニケーションを重視しております。患者さんと共に、その方にとってより良い治療法を選択し、より良い結果を追求してまいります。
 最後に、当センターでは、患者さんとその家族の方々が安心して治療を受けられるよう、スタッフ一同、心を込めた診療を提供してまいります。どうぞ、お気軽にご相談ください。