浜松医科大学医学部附属病院

診療科案内

Speciality Guidance

放射線治療科

診療責任者 教授 中村 和正

診療責任者 教授 中村 和正

 放射線治療科は、平成27年度より独立した診療科となりました。放射線科診療科群として放射線診断科と協力して、悪性腫瘍に対する高精度な放射線治療の実施に取り組んでいます。

 近年放射線治療は大きく進歩しており、副作用をより少なく、効果的に治療できるようになっています。放射線を外からあてる外照射では、治療装置の照射口の絞り機構(多分割絞り)により、腫瘍に合わせたX線の形を作って照射できます。さらに当科では、多分割絞りを同一照射野内で動かすことにより、最適な線量分布を形成する強度変調放射線治療(intensity-modulated radiation therapy, IMRT)、1回大線量を正確に集中して照射する定位放射線治療(stereotactic radiation therapy, SRT)、治療直前にターゲット位置を確認して照射する画像誘導放射線治療(image-guided radiation therapy, IGRT)などを実施しています。

 また、子宮頸癌などを対象とする密封小線源治療(RALS)、バセドウ病や甲状腺癌に対する放射性ヨード内用療法、悪性リンパ腫に対するY-90標識抗体治療も行っています。


 放射線治療科では、これらの最新の技術を駆使して、地域医療に貢献することをめざしています。