浜松医科大学医学部附属病院

本院について

University Hospital Introduction

病院指標

 当院では、病院内のさまざまな活動や診療実績などを数値化し経時的変化を観察するとともに、他施設との比較検討を行うことで、より質の高い医療の実践を目指しています。

 「医療の質」を測る視点として、Donabedianは、「ストラクチャー(構造)」,「プロセス(過程)」,「アウトカム(成果)」の3種類のグループ分けを行いましたが、近年は在院日数が極めて低下していますので、医療における中長期的成果を退院時などに評価することが困難です。ここでは、「構造」、「過程」、そして比較的短期間の「成果」を中心に、当院の病院指標を紹介することで、浜松医科大学医学部附属病院の実力および特長を皆さまに知っていただければと思います。

 ・診療実績 
 ・国立大学附属病院 病院機能指標 
 ・病院情報の公表(DPC関連指標) 
 ・がんに関する指標 
 ・病床機能報告 
 ・その他の指標 
 ・患者満足度調査 


診療実績

 診療実績は、病院の経営管理状況を数値化したものであり、自施設の経時的変化だけでなく他施設との比較検討を行うことで、診療面での強み・弱みを知ることができます。

 当院は、県内で唯一医学部のある大学の附属病院(特定機能病院)として、病床数613床、37診療科のもと、平均在院日数12.0日、病床稼働率84.2%、手術件数6,527件/年、救急車搬送件数4,023件/年(平成28年度)という診療実績を有しています。入院患者の30-40%は二次医療圏外から来院し、特定機能病院において定義される「紹介率」は103.0%、「逆紹介率」は54.0%と、県内における「最後の砦」的な医療機関として位置づけられています。しかし、最近は、在院日数が11日台、病床稼働率も90%前後となるなど、入院患者数の急増(病床回転率の上昇)が著しく、クリニカルパス等による診療プロセスの標準化だけでなく、退院支援の推進や転院先施設との良好な関係構築にも努めています。

【診療実績】

平成26年度 平成27年度 平成28年度
入院延べ患者数 188,942 195,484 188,421
外来延べ患者数 301,724 308,746 307,389
外来初診患者数 16,301 17,147 16,556
1日平均外来患者数 1,236.6 1,270.6 1,265.0
初診紹介患者数 15,823 16,565 16,089
紹介率 96.0% 97.3% 103.4%
逆紹介率 47.3% 61.7% 54.0%
平均在院日数(精神科含む)

15.0

14.1 13.3
病床稼働率 84.4% 87.1% 84.2%
分娩件数 767 870 851
母体搬送受け入れ数 46 24 45
救急車受け入れ件数 3,373 3,702 4,023
後発医薬品利用率(数量ベース) 56.0% 67.4% 77.0%
手術件数 6,039 6,323 6,527
セカンドオピニオン - 95 98



国立大学附属病院 病院機能指標

 当院では、「国立大学附属病院長会議常置委員会」にて定められた「病院機能指標(54項目[平成27年度])を公開しています。全国の国立大学附属病院において、「診療」「教育」「研究」「地域・社会貢献」の領域で同一定義のもと測定された病院機能指標ですから、全国の国立大学附属病院のなかにおける浜松医科大学医学部附属病院の立ち位置を客観的に明らかにすることができます。

 全国集計は「箱ひげ図」で示されていますが、当院が、中央値または平均値より上位にある(優れた機能を示している)ものとしては、「高度医療評価制度・先進医療診療実施数」や「急性心筋梗塞患者における入院当日もしくは翌日のアスピリン投与率」などがあります。

      詳しい情報は「病院評価指標」へ 

病院情報の公表(DPC関連指標)

 当院はDPC対象病院(Ⅰ群)として、入院患者さんに対して「診断群分類包括評価」を行っています。また、入外来患者さんの各種診療データに関して、厚生労働省への報告を行うとともに、自院の病院経営に活用する目的で、DPC関連データの分析や他施設とのベンチマーク作業などを実施しています。その一環として、診療実績などに関しDPCコードを利用した情報等を公開することで、当院の特長を知ってもらいたいと考えています。

 ちなみに、DPCとは、Diagnosis Procedure Combination(Diagnosis[診断]とProcedure[治療]のCombination[組み合わせ])の略です。

      詳しい情報は「病院情報の公表」へ  

がんに関する指標

 当院は「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けています。また、当院が所在する浜松市(西部二次医療圏)には「地域がん診療連携拠点病院」が4施設あり、その中では、高度先進医療の追求とともに地域における「人材育成機能」を強く期待されています。

これまで、がん診療を行う地域の基幹病院として、いわゆる「がん登録」を継続的に実施してきましたが、当院での主たる実績に関して情報公開を行っています。詳細については以下を参照していただければと思いますが、大学病院として、脳腫瘍や頭頚部がん、皮膚癌など「希少がん」の患者数が非常に多いことが特徴かと考えます。


      詳しい指標は「がんに関する指標」へ 



病床機能報告

 平成26年度から「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」に基づいて、毎年、「病床機能(現時点・6年後・2025年時)」ならびに「各種診療関連データ」を公開しています。平成26年度分からは、「病棟単位」での従前データのほか「重症度、医療看護必要度」なども掲載されています。

 Excel病床機能報告.xlsx(81KB)

 




その他の指標

 その他の病院指標として、「診療分野での当院の特長」を示す指標と、「医療の質指標(QI:Quality Indicator)」に関係するものを提示します。

 当院は特定機能病院として、いくつかの診療分野で、突出した患者数や優れた診療実績を有しています。例えば、「脊髄疾患」や「小児斜視」の疾患領域では、全国各地から数多くの患者さんをご紹介いただいています。また、近年は、「ダヴィンチ」や「ハイブリッド手術室」を利用した高度先進治療への取り組み件数も増えています。さらに、「静岡県摂食障害治療支援センター」を併設して、摂食障害の診療にも積極的に取り組んでいます。

 QIに関しては、全国的にも、グループ病院等で様々な指標を公開してベンチマーク事業等に積極的に取り組んでいる事例を散見します。当院でも、院内では、各種感染関連情報や転倒・転落発生率、褥瘡発生率などを毎月集計し、院内職員への周知を図るとともに、医療の質改善に努めています。ただし、QIは、その「定義」や施設として対応している患者層の違いなどにより、比較検討することが難しいものもありますので、ここでは一部の指標のみ紹介させてもらいます。 

      詳しい指標は「その他の指標」をご覧ください。 

      

患者満足度調査

 当院では、毎年、患者さん(外来・入院)に対して「患者満足度調査」を行っています。

調査結果に基づき、改善した事項及び検討している事項につきましては、附属病院広報誌「はんだ山の風」に掲載していますのでご覧ください。

 当院をご利用されるみなさんの視点から、より快適な環境づくりを目指し、これからも環境整備に努めてまいります。

      ・ 詳しくは附属病院広報誌「はんだ山の風」第28号へ 

      ・ 同じデータより解析した更に詳しい「患者満足度調査」はこちらへ