浜松医科大学医学部附属病院

診療科案内

Speciality Guidance

リウマチ外来

外来日:毎週水曜日午後・木曜日午前

当外来では関節リウマチ、関節痛・筋肉痛などを伴う症状の患者さんを対象として診療を行っております。原因不明の関節痛、関節の腫れをもつ患者さん、リウマチを心配する患者さんを当外来にて検査、診察、治療を行っております。

リウマチとは

関節リウマチという病気は免疫の異常により肩、肘、手、股、膝、足など全身の関節を犯す病気です。関節リウマチの症状は朝手のこわばりを感じる、関節が痛い、関節が腫れてきた、微熱があるなどの症状が初発症状となることがあります。

リウマチの診断は

全身の症状と血液検査、レントゲン検査の結果を総合して行います。また関節の病変だけではなく、肺、腎臓、眼、心臓などの内臓に病変を生じることから全身的な検査が必要となります。

リウマチの治療は

早期に診断して早期に薬物療法を開始することが重要で、それにより病気を治癒させることが可能となる場合があります。また早期に関節の破壊が進行することから、関節病変の進行を抑えるためにも早期の治療が重要となります。当外来では、リウマチ性疾患の方に薬物療法と必要に応じ手術加療まで行っております。薬物療法では抗リウマチ薬の単剤または併用療法によって病勢をコントロールし、関節破壊の進行を止めることを目標に治療を行っています。近年使用可能となった生物学的製剤(製剤名:レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ)を使用することで、以前の内服薬のみではコントロール困難だった症例にも寛解に至る治療成績が得られることも珍しくありません。しかしながら、生物学的製剤を使用しても全ての方に寛解が得られるわけではありません。薬の副作用や基礎疾患のために生物学的製剤が使用できないこともあります。私たちは患者さん個々の状態に対してより良い治療方法を考えて診療にあたっております。薬物療法の詳細に関しましては外来にてご相談ください。薬物療法の進歩した現在でも既に破壊の進行した関節を薬物だけで治療することは限界があります。そのため私たちは、日常の生活動作に支障を生じた関節に対しては積極的に手術加療を行い生活の質の改善を目指しております。関節の変形があっても関節破壊が少なく病勢のコントロールが十分であれば関節を温存して靭帯バランスの修復を行うことで変形を矯正し、関節破壊が高度な場合は人工関節置換術や良肢位での関節固定術を行っております。一例として人工股関節・膝関節・肘関節置換術は安定した成績が得られ生活の質の改善に大きく寄与します。手指や足趾の変形に対しても人工関節置換術や関節固定術により整容の改善や機能障害の改善がもたらされます(下写真)。手術方法は患者さんの個々の全身状態や関節破壊の程度、日常生活の活動性の違いによって異なるため手術加療にご興味のある方は、かかりつけ医を通してリウマチ外来にご相談ください。

人工股関節置換術

人工股関節置換術

人工肘関節置換術

人工肘関節置換術

人工指関節(swanson)

人工指関節

前足部形成術

前足部形成術

人工膝関節置換術

人工膝関節置換術


関節痛などいろんな症状でお悩みの方は、かかりつけ医にご相談のうえ、当外来にお尋ねください。