浜松医科大学医学部附属病院

施設案内

Facility Guide

2025年8月29日

令和7年度 第1回 浜松地区 感染対策地域連携を考える会(第16回)を開催しました

 「浜松地区 感染対策地域連携を考える会」は、浜松地区の病院、地域医師会、保健所などが連携し、感染対策に関する情報を共有することで、各医療機関における感染管理の質の向上を図り、地域全体での強固な感染対策地域連携体制の構築を目的として、毎年開催されています。

今年で14年目を迎える本会は、一昨年度より年2回の開催体制となり、本年度第1回目の会合が8月29日(金)に本学多目的ホールにて開催されました。

対面とWEBを併用したハイブリッド形式で実施され、感染対策向上加算取得施設や行政機関など約30施設、計153名、さらに外来感染対策向上加算取得施設からも約125施設がWEBにて参加しました。

まず、昨年度実施された、 感染対策向上加算1・2・3施設による合同カンファレンスの実践報告が行われ、浜松医療センター、佐久間病院、遠州病院、天竜病院の4施設がそれぞれのグループを代表して取り組みを発表しました。

続いて、浜松市感染対策調整監・浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師による「医療従事者のためのワクチン」と題した講演が行われ、「抗体が減少しても再感染しにくい理由」や「接種間隔に関する柔軟な考え方」など、現場での疑問の解消や、今後のワクチン対応に大いに役立つ学びの機会となりました。

また、外来感染対策向上加算取得施設から事前に寄せられた診療に関する様々な質問事項に対して、加算1取得施設の多職種から様々な回答をいただき、現場同士の貴重な知見共有の場ともなりました。

会の最後には、浜松市感染対策調整監・浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野医師から、新型コロナウイルスの新たな変異株(ニンバス)への警戒、高齢者へのワクチン接種の重要性、そして百日咳対策として妊婦へのワクチン接種の推奨など、今後の感染対策における重要な視点についてのコメントがありました。また「感染対策地域連携は今後も重要な課題であり、このような地域連携の会を継続していくことは非常に大きな意義がある」との力強いメッセージをいただき、今後のさらなる連携強化を確認する有意義な会となりました。

今後も本会を通じて、地域全体での感染対策の質の向上と、より強固な連携体制の構築を目指してまいります。

iryousenta.jpg

ensyuu.jpg

          浜松医療センターの発表 

           遠州病院の発表

sakuma.jpg

tenryu.jpg

          佐久間病院の発表 

           天竜病院の発表

yano.jpg

  浜松市感染症対策調整監 矢野邦夫先生による講演