室長　教授　渥美 生弘

　本院では、厚生労働省の「令和７年度臓器提供連携施設施設連携体制構築事業」における拠点施設として選定されました。当支援室は、県内の他医療機関と連携しながら、地域全体で移植医療を推進する重要な役割を担っています。
　私たちは、移植医療にかかわるすべての方の意思を尊重し、患者さん、ご家族に寄り添った支援を行ってまいります。移植医療の現場では、臓器を提供する、または提供しない、臓器移植を受ける、あるいは受けないという4つの権利が存在しています。当支援室では、これらの権利をすべて平等に尊重し、正確な情報提供と意思決定支援を通じて、患者さん、ご家族が納得のいく選択ができるようサポートします。また、病院全体としても患者さん、ご家族の意思決定を大切にする文化の醸成に取り組み、移植医療にとどまらず、すべての医療において患者さん中心の支援体制を構築してまいります。