浜松医科大学医学部附属病院

施設案内

Facility Guide

女性研修医


女性医師が年々増加し、そのワークライフバランスが注目されている昨今です。
本院では、平成26年2月に静岡県医療人材確保・資質向上事業として浜松医科大学女性医師支援センターを設立し、女性医師の職場復帰支援、復帰過程の女性医師に対して育児支援などのサポートを行っています。
本院臨床研修プログラムの女性研修医の割合は例年3割程度でしたが、平成25年度研修医では初めて女性研修医数が男性研修医数を上回りました!
そして、平成25年度研修医から研修期間中にお二人の先生が出産、復職され、A先生は平成27年3月、B先生は平成27年11月に研修を修了されました。
研修中は、研修・育児・家事と毎日フル回転だったお二人の先生。お二人の努力もさることながら、ご主人やご実家の協力を得て研修継続に努力を重ねたママさん研修医の研修パターンを紹介したいと思います。

A先生

A先生は2年間で研修修了すべく、産後約2ヶ月半で復職し、院内保育所にお子さんを預けて研修を行いました。

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 内科 選必 選択     休止
★出産
選択
2年目 選必 救急 選択 地域 選択

よかったこと

  • 同期、先輩、後輩に恵まれ、また指導医の先生方も妊娠・育児中ということを考慮しながらも熱心に指導していただいた。
  • ローテートでいろんな診療科の女医さんから育児情報をもらえた(育児経験のある女医さんが多く、相談などもしやすい環境でした)。
  • 育児経験の豊富な女医さんと相談し、妊娠中・出産後の体調や生活に合わせたローテートを組んでもらえた。
  • 放射線科・病理診断科など妊娠後期や復帰直後でも研修しやすい科が充実していた。

大変だったこと

  • 妊娠中に救急にあまり携わることができなかった。
  • 出産後は保育園の迎えの時間までに帰らなくてはいけなかった。




B先生

B先生は産後、育児に専念する期間をつくり、翌年度から復職しました。自宅近くの認可保育園にお子さんを預けて研修を行い、研修日数不足分を3年目に研修し、11月で研修を修了されました。

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 内科                   休止
    ★出産
2年目 内科 選択 選必 選必 選択 救急
3年目 選択 地域 選択



選択科目(リハビリテーション科)ローテート中のある一日

05:30 起床
朝食と夕食を作る。自分の身支度をする。
06:00 娘と夫を起こす。
朝食。娘が怒って目玉焼きが空を飛ぶ。
娘の着替え。「お着替えイヤ!」で説得に20分( ゚Д゚)
07:00 私が家を出る。
名残惜しいのでバイバイの「ギュー」。娘が嫌がることも・・・。
07:15 娘と夫が保育園へ出発。
08:00 病院着。朝の回診スタート。
午前中は嚥下造影など検査。
午後はリハビリ処方をだしたり。
17:15 病院を出てお迎えに。
定時でも快く「お疲れ様」と言ってもらえます。
18:00 娘と再会。実家で娘と遊ぶ。
最近の流行は(浜松祭の)練りごっこ。
19:00 自宅に帰宅。
娘と夕食。洗濯物をたたむ。
20:00 夫が帰宅。
夫と娘でお風呂。「お風呂イヤ!」で、またまた説得に20分(+_+)
21:00 娘を寝かせる。自分も一緒にZZZ。
22:00 ごそごそ起きだしてお風呂に入る。
翌日の保育園の準備など。
23:00 就寝。



上司の先生は、皆さんとても協力的にしてくださいます。
当直はとても大変ですが、研修医が多い分、当番の回数は少ないので助かります(週1回程度)。
仕事と子育ての両立は大変ですが、充実した毎日です。子供もちゃんと育ってくれているようです。