Facility Guide
第一内科/消化器内科研修中の2年次研修医のとある一日を紹介します。
消化器内科の8~10名の患者さんを受け持っているそうです。
市中病院では患者さんの採血を看護師さんがやって下さる病院が多いですが、大学では科によりますが、研修医の担当患者さんの採血・ルート確保は基本研修医が行います。
一日のはじまりは採血から、と自分の中でリズムが出来ますし、常に患者さんへの医療行為に責任を持つという自覚も生まれます。患者さんとの採血やルート確保についてはやればやるだけうまくなる手技だと思いますが、市中病院ではなかなかチャンスがありませんので、こうした機会は大事です。
昨夜はよく眠れましたか?
ゴミの分別、プリコーションも慣れてくると疎かになりがちです。常に清潔・安全を心がけて。
私は朝一で患者さんのお顔をみてカルテを書くという流れを大切にしています。その後、一日の中で検査やイベントがあればその都度カルテを追加します。一日の終わりにまとめてカルテを書く人もいます。
患者さんの現在の様子を見て、本日行う予定の検査の確認をしたところで、上級医の先生と方針について相談させていただきます。
大学病院では外勤に行かれる指導医の先生も多いので、曜日によっては患者さんに関する決定権が自分に委ねられる時があります。判断に困るときには、他の先生方にもご意見を仰ぎながら方針を決めます。身の引き締まる思いです。
内視鏡検査では先生のお手伝いや手技をやらせていただきながら学びます。
消化器内科志望の研修医なら、自分一人で検査出来るようになるまで熱心に指導していただけます。
大学病院は指導医の先生の数が圧倒的に多いので、沢山の先生方から考え方の違う様々なことを教えていただけて本当に勉強になります。
続いて、放射線透視室で造影検査をします。
昼食は職員食堂で上級医の先生と食べるも良し、リーズナブルな宅配弁当をとるも良し、売店で買うも良しです。皆カップラーメンばかり食べています。他にも一般食堂や病棟最上階に展望レストランもあり、お金があるときは贅沢します。売店やレストランには洋菓子店のスイーツも充実しています。
ルート確保も最初はなかなか慣れない手技の一つです。こうした手技のひとつひとつを気の知れた自分の患者さんに対して行わせていただける点も、大学病院の良いところだと思います。自然と患者さんとの距離も縮まります。
点滴の混注も、最初はバイアルの開け方すらわからず戸惑ったものです。こうした機会を経て、気づかぬうちにだんだんいろいろなことが出来るようになります。
杉本健先生による内視鏡レクチャーをポリクリでローテートしている学生さんと共に受けさせてもらいました。
大学病院は学生さん向けのレクチャーも充実しているので、自分が好きなものに参加させていただくことも出来ます。私の内視鏡の腕前は学生さんレベルでした。
また学生さんと一緒に患者さんを受け持つことも多く、指導には至らないことばかりですが、共に勉強しています。
大学病院はカンファレンスが多く準備が大変ですが、要点を絞ったわかりやすいプレゼンテーションが上手になるように鍛えられます。
当直は月4回程度です。浜松市は一次救急と二次救急に分かれています。一次救急で比較的ゆっくり出来る日もあれば、二次救急で全く眠れない日もあります。