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NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)のご案内

 本院は、令和4年(2022年)7月、非侵襲性出生前遺伝学的検査(「NIPT」: Non Invasive Prenatal genetic Testing)実施医療機関(基幹施設)に認証されました。 日本医学会 NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会で検討された指針「NIPT 等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」(令和4年2月)に基づき、出生前検査全般に関する情報提供や妊婦さんとその家族への適切な遺伝カウンセリングを行います。また、多職種連携のうえ、相談支援体制を整備し、妊婦さんへのサポート体制づくりに努めていきます。
 以下はNIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)に関する主な内容です。

 

 

NIPT(「非侵襲性出生前遺伝学的検査」(母体血中胎児染色体検査)とは

 複数ある出生前検査の一つです。お母さんの血液で、お腹の中の赤ちゃんが染色体疾患を持つ可能性を調べることができる検査です。対象となる疾患は、21トリソミー症候群(ダウン症候群)、18トリソミー症候群、13トリソミー症候群です。

 

対象となる方

    • 高年齢の方(一般的には出産予定日に35歳以上)
    • 母体血清マーカー検査や胎児超音波検査で、胎児の染色体数的異常の可能性を指摘された方
    • 前のお子さんに染色体数的異常があった方
    • 夫婦・カップルのいずれかがロバートソン型転座を有していて、胎児が13トリソミーまたは21トリソミーとなる可能性がある方
    • 13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーに対して強い不安を感じている方

本院では、上記に加え次の全てを満たす夫婦・カップルに限定してNIPTを実施します。

    • 原則として本院で分娩される方
    • 検査前後の遺伝カウンセリングに夫またはパートナーと受診できる方
    • 多胎妊娠ではない方 

 

受診方法

検査を受ける方は、少なくとも3回検査のための受診が必要です。

第1回目の受診(産科外来)

    • 本院かかりつけの方は、産科外来でNIPTを希望する旨を担当医師にお伝えください。遺伝カウンセリングの予約をします。
    • 本院かかりつけ以外の方は、かかりつけの医療機関を通して産科外来の予約を取り、紹介状を持参して受診してください。10週6日までに受診できるよう予約をお取りください。産科外来受診時に遺伝カウンセリングの予約をします。
    • 遺伝カウンセリングが混雑している場合、遺伝カウンセリングの予約が取れないこともあります。

第2回目の受診(妊娠12週〜14週頃 原則火曜日午後)

    • 遺伝カウンセリングを行います。夫またはパートナーと受診してください。NIPTを希望される方は、採血します。
    • 遺伝カウンセリングを受けたら必ずNIPTを受けなければならない、というわけではありません。

第3回目の受診(採血から2週間後 原則火曜日午前)

    • NIPTの結果をお伝えします。夫またはパートナーと受診してください。検査結果によって、必要な方には羊水検査の説明と予約をします。

 

費用

※ 検査に関わる受診は、全て自費診療です。

    • 1回目の受診(産科外来):約9,000円
    • 2回目以降:NIPTの費用は20万円です。(遺伝カウンセリング費用、羊水検査が必要な場合の羊水検査費用を含みます。2回目の受診以降、追加の費用は発生しません。)

NIPTを受けた方は、ご希望があれば何度でも遺伝カウンセリングを受けていただくことができます。追加の費用は発生しません。

*遺伝カウンセリング後にNIPTを受けないことを決められた場合は、遺伝カウンセリング費用のみお支払いいただきます。(1時間 9,470円、1時間を超えたときは30分ごとに4,740円加算されます)。
*検査費用は理由の如何によらず返却できません。 お支払いにはクレジットカードをご利用いただけます。

 

お問い合わせ

電話番号 053-435-2662(産科婦人科外来)
受付時間 月曜日、火曜日、金曜日 15時00分〜16時30分まで

*検査の内容や適応に関するお問い合わせには対応していません。
*羊水検査については、遺伝カウンセリング時にご確認ください。

 

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