浜松医科大学医学部附属病院

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検査を受けられる方へ

一般撮影検査を受けられる方へ

一般撮影検査とは

X線を診たい部位にあてて、身体を通過した情報から疾患や骨折の有無を調べる検査です。検査部位によって姿勢(立位・臥位)や体の向きが異なります。また、より良い画像を撮影するために息止めの合図をすることがありますので、診療放射線技師の指示に従ってください。

検査にかかる時間

部位によって異なりますが、ひとつの部位撮影に要する時間は数分です。診たい部位が多くなるほど、検査時間も増えます。
身体の静止と呼吸を止めていただく時間は数秒です。詳しく診たい場合の撮影は、色々な角度で撮影するため、検査時間が10~30分程度かかる場合があります。

検査の注意点

診断の障害となるもの(湿布、ネックレス、ボタン、入歯等)を外していただくことがあります。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。

検査前 部位によって脱衣または更衣をお願いする場合があります。着替えやすい服装でお越しください。
(パットが入っている締付けの強い服も更衣をお願いする場合があります)
検査中 呼吸と身体の静止の指示(合図)に従ってください。
呼吸方法により体位(姿勢、身体の向き)をとるため身体に触れる場合があります。また、疼痛のある場合は事前にお知らせください。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関してご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

口内法X線撮影(デンタル撮影)を受けられる方へ

口内法X線撮影(デンタル撮影)とは

口の中に小さなフィルムを入れて主に歯の撮影をします。この撮影の主な目的は虫歯や歯周病(歯槽膿漏)などの診断や抜歯後の確認等ですが、のう胞、炎症、腫瘍、唾石、骨折などの診断をする場合にも用いられます。一般的に座って行い、フィルムや検出器をご自身の指で支えていただく場合があります。呼吸を止めていただく必要はありませんが、じっとしていただく必要があります。

検査にかかる時間

1枚の撮影は、2~3分で終了いたします。身体を静止していただく時間は、1回の撮影につき数秒程度です。

検査の注意点

診断の障害になってしまうことから、取り外しのできる入れ歯は外していただきます。また、上の歯の撮影の場合はメガネを、奥歯の撮影の場合は大きなイヤリングやピアスなども外していただきます。担当の診療放射線技師の指示に従ってください。
歯ブラシなどを口に入れたときに吐き気が起こりやすい(嘔吐反射といいます)方は、撮影が難しい場合があります。このような経験のある方は、他の撮影方法に変更する場合がありますので、担当の医師または、診療放射線技師にご相談ください。

検査前 特に注意していただくことはありませんが、嘔吐反射の強い方は、検査直前の飲食は控えた方が良いかもしれません。
検査中 フィルムなどの保持についての指示がありますので、動かさないように保持をお願いさせていただくことになります。フィルムだけでなく、ご自身も動かないようにして下さい。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関してご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

パノラマX線撮影を受けられる方へ

パノラマX線撮影とは

歯を含んだあごの骨全体を写します。
この撮影の主な目的は歯周病(歯槽膿漏)、のう胞、炎症、腫瘍、唾石、骨折などの診断をする場合に用いられます。
撮影は立位または座位で行い、撮影中は顔の周りを装置が回転します。
呼吸を止めていただく必要はありませんが、じっとしていただく必要があります。

検査にかかる時間

撮影は、2~3分で終了いたします。このうち、動かないでいただく時間は10秒程度です。

検査の注意点

診断の障害になってしまうことから、取り外しのできる入れ歯は外していただきます。また、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、ペアゴム(金属のついているもの)などもお外しいただきます。担当の診療放射線技師の指示に従ってください。
じっとしていられない方(特に口の静止が難しい方)は、撮影が難しい場合があります。他の撮影方法に変更する場合がありますので、担当の医師または、診療放射線技師にご相談ください。

検査前 特に注意していただくことはありませが、首から上の部分で外せる金属は、すべて外していただきます。
検査中 顔の周りを装置が回りますが、ご自身は動かないようにお願いします。特に口は動かさないようにお願いいたします。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関してご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

歯科用CTを受けられる方へ

歯科用CTとは

あごの骨の中に埋まった歯、歯の破折、歯周病(歯槽膿漏)、あごの骨の中の病気などを任意の角度から3Dで把握することができます。通常のCTと比較して、解像度が高く、被ばく線量が少ないですが、撮影範囲が狭いため、装置によっては1回の撮影で観察できる範囲が2~4本分程度しかないものもあります。
検査中は、装置が顔の周りを何回か回転します。その間じっとしていただく必要があります。検査終了後に再構築画像を作成します。

検査にかかる時間

撮影範囲によりますが、10~20分かかります。
このうち、動いてはいけない時間は2分ほどです。
検査後、画像確認のために検査室でしばらくお待ちいただくことがあります。

検査の注意点

診断の障害になってしまうことから、取り外しのできる入れ歯は外していただきます。また、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、ペアゴム(金属のついているもの)などもお外しいただきます。担当の診療放射線技師の指示に従ってください。
じっとしていられない方(特に口の静止が難しい方)は、撮影が難しい場合があります。他の撮影方法に変更する場合がありますので、担当の医師または、診療放射線技師にご相談ください。

検査前 特に注意していただくことはありませんが、首から上の部分で外せる金属は、すべて外していただきます。
検査中 顔の周りを装置が回りますが、ご自身は動かないようにお願いします。特に口は動かさないようにお願いいたします。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関してご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

骨密度検査を受けられる方へ

骨密度検査とは

骨密度とは、骨の強さを判定するための代表的な指標です。骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。また、全身を撮影することで体組成の測定も可能です。

検査にかかる時間

検査の時間は、10~15分程度です。
このうち、動いてはいけない時間は5~10分ほどです。

検査の注意点

造影剤や放射性医薬品を用いた検査を行った場合(バリウム検査、造影CT、造影MRI、核医学検査等)、数日間は骨密度検査を行うことができません。詳しくは担当の医師または、診療放射線技師にご確認ください。

検査前 測定部位によって脱衣または更衣をお願いする場合があります。着替えやすい服装でお越しください。
測定の障害となるもの(湿布、ボタン、使い捨てカイロ等)を外していただくことがあります。
検査中 測定方法により体位(姿勢、身体の向き)をとるため身体に触れる場合があります。また、疼痛のある場合は事前にお知らせください。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関してご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

乳房撮影検査(マンモグラフィ)を受けられる方へ

乳房撮影検査(マンモグラフィ)とは

乳房のX線撮影のことです。乳房の特徴を考慮した専用の装置を使用します。通常、乳房全体が撮影フィルムの中に全て写し出されるように、複数の方向から撮影を行います。触ってもわからないような小さな乳がんはもちろん、しこりを作らない乳がんを白い影や、非常に細かい石灰化の影として写すことができます。

検査にかかる時間

一般的に両乳房の2方向撮影の場合、10~15分程度です。身体を静止していただく時間は数秒です。
(詳しく診たい場合、3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)を撮影するため、検査時間が20~30分程度かかる場合があります)

検査の注意点

より良い乳房撮影のために上半身の脱衣をお願いする場合があります。また、メガネやネックレスを身体から外していただく場合や、制汗剤やパウダー、汗などをよくふき取っていただく場合があります。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。

検査前 ご自身で気が付かれたしこりや検診等で指摘された部分を診療放射線技師にお伝えください。手術の傷跡、いぼ、ほくろ等についても事前にお知らせください。
検査中 診たい部分を撮影するために、触診(位置確認)をする場合がありますのでご協力ください。
診断に必要な写真を撮るため乳房を圧迫して撮影します。その際に痛みを伴うことがあります。
正確な位置で撮影を行うため姿勢の指示や身体に触れることがありますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関してご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

消化管検査を受けられる方へ

消化管検査とは

消化管検査は食道と胃、十二指腸を検査する上部消化管検査(胃透視)と大腸の入口から肛門近くの直腸までを検査する下部消化管検査(注腸)に分けられます。どちらの検査でも造影剤(バリウム)を胃や腸の壁に付着させ、空気を入れることで風船のように膨らませた腸の内側の壁のこまかい状態を観察し撮影します。

検査にかかる時間

胃や腸の形や位置は人によって大きく異なりますので検査時間も個人差があります。上部消化管検査(胃透視)では通常検査が始まると10~15分程度で終了します。また、下部消化管検査(注腸)は15~20分程度で終了する場合が多いですが、場合によっては長い時間かかる場合もあります。

検査の注意点

上部消化管検査(胃透視)では、鼻から胃まで管(チューブ)を入れ、造影剤(バリウム)や空気を出し入れして検査を行います。
下部消化管検査(注腸)ではカテーテルと呼ばれる管を肛門より数センチ挿入します。カテーテルから空気を入れるので「オナラ(ガス)」がしたくなりますが、我慢していただきますようお願いいたします。
上部消化管検査(胃透視)、下部消化管検査(注腸)ともに専用の服に着替えていただきますので、当日は着替えやすい服装でお越しください。
消化管穿孔があると言われている方はこの検査を行うことはできません。
検査台の上で身体の向きを変えていただきますので、極端に体調の悪い方や意思疎通のむずかしい方はこの検査は不向きです。
心臓病・腎臓病・妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。服用中のお薬がある場合は必ず医師にご相談ください。検査中、万が一気分が悪くなった場合はすぐにお知らせください。

検査前 トイレを済ませてください
検査前日は食事制限があります。不明な点がございましたら、主治医や放射線部にご確認ください。
検査中 必要に応じて呼吸を止めていただきます。
胃の検査では「ゲップ、せき、くしゃみ」を我慢してください。
大腸の検査では「オナラ」を我慢してください。
検査後 胃の検査後はどんどん「ゲップ」を出してください。
大腸の検査後はどんどん「オナラ」を出してください。

・検査前に胃腸の動きを抑えるために筋肉注射をする場合があります。この場合はのどが渇いたり、ものが見えにくくなったりする場合があります。ほとんどの方は1時間以内に回復しますが、しばらくお休みいただき、車の運転をなさる場合には十分ご注意ください。
・検査終了後は造影剤(バリウム)を排泄させるため、水分(お茶、水等)をいつもより多く飲んでください。水分摂取が少なかった場合、バリウムが体内に残って腸が詰まる原因になります。お茶などを持参していただいても結構です。


脳血流シンチグラフィ検査を受けられる方へ

脳血流シンチグラフィ検査とは

脳血流シンチグラフィとは、脳血管障害の状態、認知症や変性疾患の診断、てんかん原因の検出などを目的として検査が行われます。放射性物質を含んだ薬(放射性医薬品)を注射します。薬は肘の静脈から投与し、血流で脳に運ばれて脳内で留まります。薬から出てくる放射線を、画像化して診断を行っています。
あらかじめ、血管を広げる薬剤を使用し(負荷)検査を行うことがあります。この検査は脳血管障害の予後の評価、手術の適応決定や治療効果の評価などで行います。

脳血流シンチグラフィ検査の方法

指定された時間に核医学検査室までお越しいただきます。
検査は、検査台に仰向けに寝ていただき撮影を行います。
通常、放射性医薬品を静脈から注射します。(採血と同様な方法で、血管に針を刺し、薬を注入します。針を刺す痛み以外に痛みはありません。)
撮影は、薬剤の投与と同時に始まります。
頭部の周りを大きなカメラがゆっくりと回転しながら撮影を行います。
通常、脳への影響を考慮し、検査時の室内は暗くなっています。

脳血流シンチグラフィ検査にかかる時間

検査の目的と内容にもよりますが、30分~1時間程度です。身体の静止については、適宜に数回指示をします。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。
授乳中の方は必ず事前にお知らせください。

検査前 負荷検査を行う場合は、利尿作用が強いため、検査直前に排尿をしていただくことがあります。
検査中 この検査は長い時間をかけて撮影しています。検査中は動かないでください。
検査中は、アイマスクを付けていただきます。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関して診療放射線技師、その他職員にご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

骨シンチグラフィ検査を受けられる方へ

骨シンチグラフィ検査とは

骨シンチグラフィは、骨に関わる病気や怪我の診断や怪我の診断・治療の効果などを目的として行われます。放射性物質を含んだ薬(放射性医薬品)を注射します。その薬が骨に集まる性質を利用し、薬から出てくる放射線を、画像化して診断を行っています。この検査では、全身像を他の検査より短い時間で撮影できます。かつ、他の検査より早期な段階で診断ができることから、よく用いられる検査です。

骨シンチグラフィ検査の方法

指定された時間(注射時間)に核医学検査室までお越しいただき、放射性医薬品を静脈から注射します。
(採血と同様な方法で、血管に針を刺し、薬を注入します。針を刺す痛み以外に痛みはありません)
再度指定された時間(検査時間)に核医学検査室までお越しいただきます。
検査直前に、正確な検査を行うために排尿をしていただきます。
検査は、検査台に仰向けに寝ていただき撮影を行います。

骨シンチグラフィ検査にかかる時間

検査の目的と内容にもよりますが、通常の検査では検査室内にいる時間が40分程度です。そのうち動いてはいけない撮影時間が20分程度になります。検査の種類により時間が延びることがあります。担当の診療放射線技師にお尋ねください。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。
授乳中の方は必ず事前にお知らせください。
閉所恐怖症の方は、検査前にお知らせください。

検査前 食事・飲み物は普通にとっていいただいて大丈夫です。
検査前に大きな金属は外してください。
注射後、衣服等を尿で汚さないよう注意してください。
オムツを使用している場合は検査直前に交換してください。
検査中 この検査は長い時間をかけて撮影しています。検査中は動かないでください。
検査の種類や目的によって、手を挙げていただくことや、横向きに寝るなど体位が変わることがあります。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関して診療放射線技師、その他職員にご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

ガリウム(腫瘍・炎症)シンチグラフィ検査を受けられる方へ

ガリウム(腫瘍・炎症)シンチグラフィ検査とは

ガリウム(腫瘍・炎症)シンチグラフィは、悪性腫瘍や炎症性病変の診断、原因不明の熱源検索などを目的として行われます。放射性物質を含んだ薬(放射性医薬品)を注射します。薬が腫瘍や炎症に多く集まる性質を利用し、薬から出てくる放射線を画像化して、腫瘍や炎症の位置や活動性の診断を行っています。

ガリウムシンチグラフィ検査の方法

指定された日時(注射日時)に核医学検査室までお越しいただき、放射性医薬品を静脈から注射します。
(採血と同様な方法で、血管に針を刺し、薬を注入します。針を刺す痛み以外に痛みはありません)
再度指定された日時(検査日時)に核医学検査室までお越しいただきます。
検査目的・部位によって、検査前日に食事制限や排便促進剤の投与を行うことがあります。
検査直前に、正確な検査を行うために排便をしていただきます。
検査は、検査台に仰向けに寝ていただき撮影を行います。

ガリウムシンチグラフィ検査にかかる時間

検査の内容にもよりますが、通常の検査では検査室内にいる時間が60分程度です。そのうち動いてはいけない撮影時間が40分程度になります。検査の種類により時間が延びることがあります。担当の診療放射線技師にお尋ねください。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。
授乳中の方は必ず事前にお知らせください。
閉所恐怖症の方は、検査前にお知らせください。

検査前 注射(放射性医薬品投与)前の注意点は特にありません。
検査目的・部位によって、検査前日より排便促進剤の投与がありますので確認をしてください。
オムツを使用している場合は検査直前に交換してください。
検査中 この検査は長い時間をかけて撮影しています。検査中は動かないでください。
検査の種類や目的によって、手を挙げていただくことや、横向きに寝るなど体位が変わることがあります。
検査後 検査終了後は、特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合は、飲食や排尿等に関して診療放射線技師、その他職員にご確認ください。
取り外したものや診察券などを忘れないようにご注意ください。

PET-CT検査を受けられる方へ

PET-CT検査とは

PET-CT検査とは、PETとCTの2種類の検査機器が1台になったPET-CT装置での検査のことをいいます。CTの検査では病気の形(病態)を見ているのに対し、PETの検査では、代謝などの生体機能を画像にして見ています。2種類の検査を一度で撮影しているため、PET単独の検査に比べ病変部の正確な位置や、より精密な診断が可能です。検査時間も大幅に短くなりました。現在PET-CT検査ではFDG(18F-FDG:ブドウ糖によく似た放射性医薬品)を用いたFDG-PET検査が大半です。FDG-PET検査は、通常がんや炎症の病巣を調べたり、腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移状況や治療効果の判定、再発の診断などに利用されています。アルツハイマー病やてんかん、心筋梗塞、心サルコイドーシスを調べるのにもつかわれています。

PET-CT検査の方法

指定された日時(注射日時)にPET-CT検査室までお越しいただき、放射性医薬品を静脈から注射します。
(採血と同様な方法で、血管に針を刺し、薬を注入します。針を刺す痛み以外に痛みはありません)
注射後1時間ほど待機室で安静にお待ちいただきます。
検査直前に、正確な検査を行うために排尿をしていただきます。
検査は、検査台に仰向けに寝ていただき撮影を行います。

PET-CT検査にかかる時間

検査の内容にもよりますが、通常の検査では30~40分程度です。検査の種類により30分程度間をあけて、追加撮影を行うことがあります。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。
授乳中の方は必ず事前にお知らせください。
閉所恐怖症の方は、検査前にお知らせください。
尿病がある方は検査ができないことがありますので、事前にお知らせください。

検査前 検査前日より、運動は避けてください。安静でいることが望ましいです。
検査6時間前より食事制限がありますので確認してください。
オムツを使用している場合は検査直前に交換してください。
人工肛門、人工膀胱の方はスタッフに申し出て下さい。
検査中 通常寝ているだけの検査ですが、2種類の検査をズレなく行うため検査中は動かないでください。
検査の種類や目的によって、手を挙げていただくことや、息を止めていただくことがあります。
検査後 検査終了後は、30分~1時間程度休んていただいてから、帰宅していただきます。
特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合、飲食や排尿等に関して診療放射線技師、その他職員にご確認ください。
取り外したものや診察券を忘れないようご注意ください。

CT検査を受けられる方へ

CT検査とは

CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。身体の周りからX線をあて、身体を通過したX線情報をコンピュータで解析し、連続した断層写真(輪切りの画像)を得る検査です。最近では、らせん状に連続撮影すること(ヘリカルスキャン)で、全身を一度に検査することも可能です。病変を詳しく診るために腕の静脈からヨード造影剤という薬を注射しながら撮影することがあります。また、たくさんの薄い断層写真を得ることで、3D画像(立体的な写真)をつくることも可能です。

CT検査にかかる時間

通常の検査では10~20分程度です。また、身体の静止と呼吸を止めていただく時間は20秒前後です。詳しく診たい場合には、撮影回数を増やしヨード造影剤を注射する場合がありますので、検査時間が延びることがあります。担当の診療放射線技師にお尋ねください。身体の静止と呼吸については、適宜に数回指示をします。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は必ず事前にお知らせください。
ペースメーカーや除細動器を装着している方は必ず事前にお知らせください。(手帳をお持ちください)
過去にヨード造影剤に対する過敏症(吐き気、かゆみ)があった方は必ず事前にお知らせください。

検査前 造影検査の場合、午前の検査は朝食を、午後の検査は昼食を食べないでください。
常用薬をご使用の方は、通常通り飲んでください。
検査部位にあるアクセサリーなどの金属類、エレキバン、使い捨てカイロなどは外していただきます。検査着に更衣することが必要な場合もあります。スタッフの指示に従ってください。
造影検査の場合、喘息、アレルギー(食物、薬など)がある方は申し出て下さい。
検査中 検査用ベッドに横になり、しばらくすると撮影の合図とともにベッドが移動します。動かないで静かにしていてください。息止めが必要な場合は合図をいたしますのでそれに合わせてください。
検査中は担当する診療放射線技師とマイクを通して話ができます。何かあれば声をかけてください。
造影剤を使う検査では、お薬の影響で身体が熱く感じますが、しばらくすると戻りますので心配しないでください。
検査後 特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合、飲食や排尿等に関して診療放射線技師、その他職員にご確認ください。
造影剤を使用した場合は、水分(お茶、水等)をいつもより多くとるようにしてください。お薬は尿になって出ます。検査結果は担当医師から報告します。
取り外したものや診察券を忘れないようご注意ください。

MRI検査を受けられる方へ

MRI検査とは

MRIはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略です。強力な磁石と電波を使って身体の内部の状態を見る検査です。狭いトンネルの中で検査をします。電波を当てて、出てくる信号を読取り、いろんな方向の断面画像をつくることができます。
検査中、「ドンドン」「コンコン」という大きな音がしますが、磁場の高速切替のために振動している音です。心配いりませんので、動かないで静かに横になっていてください。
身体を詳しく診るために腕の静脈から、造影剤(ガドリニウム・鉄 製剤)を注射したり内服薬を使用することもあります。
検査室は強い磁力が発生している管理区域です。診療放射線技師の指示に従ってください。

MRI検査にかかる時間

通常の検査は20~30分程度です。また、身体の動かせない時間は20分前後です。
詳しく診たい場合には、撮影回数を増やし造影剤を注射する場合がありますので、検査時間が延びることがあります。
担当の診療放射線技師にお尋ねください。
≪事項に該当する方は、検査ができない場合があります。事前に主治医もしくは診療放射線技師にご確認ください≫
・手術により金属等が体内にある(ペースメーカ・人工内耳・血管ステント・動脈クリップ、人工関節、歯科インプラント等)
・高度の閉所恐怖症
・刺青、マグネット付き義歯をしている
・妊娠中または妊娠の可能性がある(妊娠3か月以内)
≪以下のものは、取り外しいただきます≫
・ヘアピン、ネックレス、イヤリング、エレキバン、カイロ、入れ歯、指輪、時計、メガネ、補聴器、財布、磁気カード類、携帯電話等の金属類
・マスカラ、アイシャドウ、アイライン、ネイルアート、コンタクトレンズ、湿布、ニトロダーム、ニコチネル等

来院前 体内および衣類の金属類などは検査の障害となります。着替えやすい服装でご来院ください。
造影検査の場合、午前の検査は朝食を、午後の検査は昼食を食べないでください。常用薬をご使用の方は、通常通り飲んでください。
検査前 身体にあるアクセサリーなどの金属類、エレキバン、使い捨てカイロなどは外していただきます。検査着に更衣が必要な場合もあります。診療放射線技師の指示に従ってください。
造影検査の場合、喘息、アレルギー(食物、薬など)がある方は申し出て下さい。
検査中 撮影中は装置の中ですが、常に診療放射線技師が安全を確認しながら検査を進めます。
大きな音とベッドの振動がありますが心配いりません。身体を動かさないでください。
息止めが必要な場合は、合図をしますので診療放射線技師の指示に従ってください。
また、マイクを通して会話が可能です。気分がすぐれない場合は、手にお渡しする緊急ボタンでお知らせください。
検査後 特に注意していただくことはありません。ただし、引き続き他の検査がある場合、飲食や排尿等に関して診療放射線技師、その他職員にご確認ください。
造影剤を使用した場合は、水分(お茶、水等)をいつもより多くとるようにしてください。お薬は尿になって出ます。検査結果は担当医師から報告します。
取り外したものや診察券を忘れないようご注意ください。

脳血管造影検査を受けられる方へ

脳血管造影検査とは

専用の細い管(カテーテル)を動脈に挿入し、その先端を脳の近くへ選択的に進めて造影剤を注入することにより、診たい脳の血管を写し出す検査です。
動脈にこぶができている動脈瘤や、先天的に動・静脈間が直接つながっている脳動静脈奇形は、くも膜下出血の原因になりますが、この診断や治療に役立ちます。また、脳腫瘍の診断や治療を行う場合もあります。

脳血管造影検査の方法

カテーテルを挿入する場所は、主に足の付け根の大腿動脈です。
撮影は、カテーテルに造影剤を注入し、連続した画像を十数秒間撮影します。
診断に必要な様々な方向からの撮影を数回繰り返します。

脳血管造影検査にかかる時間

検査の目的や内容にもよりますが、1~2時間程度です。治療を行う場合は、さらに長い時間がかかります。担当医師からの説明を参考にしてください。1回の撮影は十数秒前後です。撮影時は、造影剤によって頭や顔が熱く感じます。
検査中は身体を動かさないようにして下さい。また撮影時は頭が動かないようにベルトで固定します。撮影中に頭が動いてしまうと画像がブレてしまいます。
発熱、出血傾向、凝固異常、重篤な造影剤過敏症、腎不全の方は、検査ができない場合があります。事前に担当医師にご確認ください。

検査前 カテーテルを挿入する部分の体毛を剃ります。
検査着を着て、陰部に布を当ててカテーテル挿入部分が不潔にならないようにします。
検査中 カテーテルを挿入する場所を消毒し、身体全体に滅菌した大きな布をかぶせます。この上は清潔を保っているので、手などを出すことができません。
局所麻酔の注射をするときに、チクリとした軽い痛みがあります。
撮影の時は、造影剤を数ミリリットル急速に注入します。その時に頭の中が熱く感じますが、一時的なものなので心配しないでください。また、何か不具合なことがございましたら、そばにいる看護師や医師に話をするようにして下さい。
検査後 検査が終了し、カテーテルを抜いた後は止血のために十数分間圧迫をします。病室に戻った後も、圧迫したまま数時間ベッド上で安静にしていただきます。
まれにカテーテル挿入部位から出血する場合があります。カテーテル挿入部に急な痛みや腫れを感じたときには病棟スタッフにご連絡ください。
完全に止血されたことが確認されたら歩行が可能になります。

心臓カテーテル検査を受けられる方へ

心臓カテーテル検査(心カテ)とは

約1~3mmの太さの専用の細い管(カテーテル)を動脈や静脈を通して心臓の各部屋(心房や心室)に挿入し、その中の圧力や送り出す血液量を測定する検査です。また、この管から造影剤を注入して各部屋の働きや弁の状態を観察する検査も行われます。
心臓カテーテル検査では選択的冠動脈造影(CAG)が多く行われます。これは、カテーテルを直接冠動脈に挿入して造影剤を注入することによって冠動脈の画像を撮り、動脈硬化などの異常を診断する検査です。
心臓は常に動いているため、他の部位の血管のX線撮影と異なり、一枚の画像では異常を見つけることができないため、連続した動画像として撮影します。

心臓カテーテル検査の方法

心臓にカテーテルを進めるために手首や足の付け根などの動脈や静脈にカテーテルを挿入します。
カテーテルは心房・心室の検査、左右の冠動脈検査によって異なり、適宜選択し検査を進めます。診たい部分にX線透視を用いながら安全にカテーテルを誘導します。
撮影は、機械を操作し造影剤を注入しながら、いろいろな角度の動画像を撮影します。
医師、看護師が傍に付き添っていますので、不自由なことや体に異常を感じたら申し出て下さい。

心臓カテーテル検査にかかる時間

検査時間は、CAGのみで局所麻酔から造影の終了まで30~60分程度、心臓カテーテル検査の場合は、圧力や血液量の測定も行うため60分程度かかります。医師、診療放射線技師が呼吸を止める指示をしますので従ってください。
続けて、冠動脈拡張術などの治療を行う場合は、さらに長い時間がかかります。担当医師からの説明を参考にしてください。
重症心不全、全身性感染、発熱、出血傾向、凝固異常、重篤な疾患をお持ちの方は、検査ができない場合があります。事前に担当医師にご確認ください。
造影を行う場合、重篤な造影剤過敏症、腎不全、薬剤でうまく抑えられない不整脈のある方は、検査ができない場合があります。事前に担当医師にご確認ください。

検査前 カテーテルを挿入する部分の体毛を剃ります。
陰部に布を当ててカテーテル挿入部分が不潔にならないように処理をする場合があります。担当看護師等スタッフが行いますので、指示に従ってください。
薬剤を注射したり造影剤による腎臓への負担を減らすために点滴の注射をします。
検査中 カテーテルを挿入する場所を消毒し、身体全体に滅菌した大きな布をかぶせます。この上は清潔を保っているので、手などを出すことができません。
局所麻酔の注射をするときに、チクリとした軽い痛みがあります。
撮影のために寝台を動かしたり、撮影装置が体や顔に近づいたりします。
また、緊張のために息苦しさ、動悸、胸の圧迫感などを感じる方がいらっしゃいます。必要に応じて精神安定剤を使用する場合もあります。何か不具合なことがございましたら、そばにいる看護師や医師に話をするようにして下さい。
検査後 動脈にカテーテルを入れた場合には一定の時間刺入部位を圧迫し出血を予防しなければなりません。足の付け根から挿入した場合には、数時間ベッド上で安静にしていただくことになります。
造影剤を腎臓から早く排泄させるための点滴を行い、感染予防のために抗生物質を使用します。
まれにカテーテル挿入部位から出血する場合があります。カテーテル挿入部に急な痛みや腫れを感じたときには病棟スタッフにご連絡ください。

腹部血管造影検査を受けられる方へ

腹部血管造影検査とは

専用の細い管(カテーテル)を動脈に挿入し、その先端を腹部の各臓器の分枝血管に進めて造影剤を注入することにより、診たい臓器の血管を写し出す検査です。
肝臓を栄養している動脈や、腸から肝臓に流れる門脈の流れを連続撮影します。

腹部血管造影検査の方法

カテーテルを挿入する場所は、主に足の付け根の動脈です。
撮影は、カテーテルに造影剤を注入して、一秒間に数枚の連続した画像を十数秒~二十数秒間撮影します。撮影中は呼吸を止める必要があります。合図に合わせて息を止めてください。
できるだけお腹を動かさないようにしていただくと、より鮮明な画像を撮ることができます。撮影時は、急速に暖かい造影剤を注入するためにお腹が熱くなります。

腹部血管造影検査にかかる時間

検査の目的と内容にもよりますが、1時間から2時間程度です。治療を行う場合は、さらに長い時間がかかります。担当医師からの説明を参考にしてください。
身体の静止と呼吸については、適宜に数回指示をします。一回の撮影で息を止める時間は20秒くらいです。

検査前 カテーテルを挿入する部分の体毛を剃ります。
陰部に布を当ててカテーテル挿入部分が不潔にならないように処理をする場合があります。担当看護師等スタッフが行いますので、指示に従ってください。
薬剤を注射したり造影剤による腎臓への負担を減らすために点滴の注射をします。
検査中 カテーテルを挿入する場所を消毒し、身体全体に滅菌した大きな布をかぶせます。この上は清潔を保っているので、手などを出すことができません。また、身体を動かさないようにして下さい。
局所麻酔の注射をするときに、チクリとした軽い痛みがあります。
撮影の時は、造影剤を数ミリリットル急速に注入します。その時にお腹が熱く感じますが、一時的なものなので心配しないでください。
また、何か不具合なことがございましたら、そばにいる看護師や医師に話をするようにして下さい。
検査後 検査が終了しカテーテルを抜いた後は、止血のために十数分圧迫をします。お部屋に戻った後も、圧迫したまま数時間ベッド上で安静にしていただきます。
まれにカテーテル挿入部位から出血する場合があります。カテーテル挿入部に急な痛みや腫れを感じたた時には病棟スタッフにご連絡ください。
完全に止血されたことが確認されたら歩行が可能になります。

放射線治療を受けられる方へ

放射線治療とは

放射線治療は、手術、薬物療法(抗がん剤治療)と並ぶがんの三大治療法の1つです。単独で行われることもありますが、薬物療法や手術と併用されることもあります。
患部に放射線を当てることにより、細胞のDNAに損傷を与え、がん細胞を死に至らしめます
放射線治療には、外部放射線治療、小線源治療、内用療法の3つがあります。

放射線治療にかかる時間

照射技法にもよりますが、10~30分かかります。このうち、放射線を照射している時間は1~5分ほどです。
1回目の治療は、位置決めや確認作業なども行うため、30分ほどかかります。

放射線治療の注意点

部位によって脱衣または更衣をお願いする場合があります。着替えやすい服装でお越しください。
治療の障害になってしまうことから、アクセサリーなどの金属類、エレキバン、使い捨てカイロなどは外していただくことがあります。担当の診療放射線技師の指示に従ってください。

放射線治療の流れ

1. 放射線治療の適応の検討
2. 放射線治療医の診察、説明
3. シミュレーション(治療計画用のCTを撮り、病巣を定め、位置を示す印をつけます)
4. 治療計画の作成(コンピュータを使って照射の範囲、線量、回数などを計算します)
5. 放射線の照射(1回目の治療は位置決めや確認作業なども行うため、少し時間がかかります)
6. 治療の期間中(定期的な医師の診察、医療スタッフによる観察や体調確認があります)
7. 治療後の経過観察(放射線治療が終わっても、治療の効果や有害事象はすぐには分かりません。治療後も診察や画像診断で効果や有害事象を観察します)