浜松医科大学医学部附属病院

施設案内

Facility Guide

平成26年度研修医

関本晃

関本晃私は、初期研修として大学たすきがけコースを選択しました。浜松医科大学卒業であり、静岡県内で外科医として働くことを視野に入れつつ、大学病院・市中病院の両方を研修中に経験したかったことがその理由です。1年目は静岡赤十字病院、2年目は浜松医科大学附属病院で研修を行いました。結論からいうと、大学病院・市中病院、それぞれのメリット・デメリットを経験することができ、良い初期研修を行うことができたと感じています。


1年目の静岡赤十字病院では内科、救急科が中心となるローテートでした。何をして良いか全くわからない状況から始め、試行錯誤しながら問題点を見つけ、勉強し考え、実行するという基本姿勢が培われたと感じています。また、内科研修医は朝の採血当番を任され、限られた時間内に採血を行わなければならない状況の中で自然と基本技術が身に付きました。ただ、1年目ローテートの関係上、専門内科に触れる時間が少なかった部分があり、そこは2年目以降の選択科目でカバーする必要はありました。


2年目は大学に戻り、自分の進路である外科中心の研修を送りました。大学病院では上級医の人数も多く、市中病院に比べて丁寧かつ専門的な内容について指導を受けることができました。ただし、自分自身で考える時間が少なくなりがちですので、上級医に頼り切ることのないよう心掛けていました。


また、外科志望であったことが前提にありますが、5ヶ月の外科研修中に10件以上も執刀させて頂き、他の市中病院では決して経験できない研修を送ることができました。学生の頃より腹腔鏡手術に興味があり、研修中に腹腔鏡下胆嚢摘出術を6件執刀したことが大きな財産になっています。技術面はもちろんですが、手術までの準備や心構えを勉強させて頂き、3年目以降のイメージをつかむことができました。


初期研修の感想は十人十色でありますが、私がお伝えしたいことをまとめると、1つずつでも良いので目的をもってローテートをして頂きたいということです。1ヶ月程度で診療科を理解するなど不可能です。しかし、技術や知識として得られる要素はたくさん存在しています。進路に関わらず、限られた研修期間の中で一歩ずつ成長していければ良いと思います。また、あらゆる面で優れている研修病院は存在しないと思うので、それぞれの病院で良い点、悪い点を見定めることができれば、今後の進路に関して非常に参考になると思います。とはいえ、実際に見てみないことには始まらないので、浜松医科大学での研修に興味のある方は、見学やセミナー等に参加してみることをお勧めします。



髙橋賢一

髙橋賢一みなさんこんにちは。浜松医大研修医の高橋です。研修先を考えている皆さんへ、浜松医大の研修を紹介したいと思います。


まず大学の研修で特徴的なところといえば、市中病院とのたすきがけ研修制度です。同期もほとんどがこの制度を利用してました。市中病院では大学と経験できる症例が違います。大学での専門的な勉強をじっくりでき、市中病院では多くの症例を経験させてもらえます。どちらも良いところがあり、それを両方経験できるメリットがあります。また色々な病院で研修してきた同期が集まるので、各病院の研修の特色が見えるのも大学病院の研修の面白いところです。他にも色々な研修コースがあるので、自分にあった研修が見つけられると思います。

次に科が多いことも大学病院の特色でしょう。特に放射線読影や病理、リハビリなど市中病院よりも指導医が多く充実した研修ができることと思います。これはその科を目指している方はもちろんですが、他の診療科を考えてる方にとっても興味のある分野に深い勉強ができ、お勧めします。

あとは卒後教育センターの存在が大きいと思います。研修を続けていく上で色々な書類やレポートがありますが、研修センターの馬場先生を始めスタッフが親切に対応してくれます。また月一回の研修医連絡会ではさらにセンター長の須田教授に直接相談できる機会も設けられています。新しい専門医制度も我々の間で話題になっていますが、親身になって相談に乗ってくれるので安心です。この点が充実しているおかげで快適な研修生活が送れることと思います。

研修医室も今年から改修され、更に広く快適になりました。もし興味を持っていただけたならぜひ一度見学に来てください。