浜松医科大学医学部附属病院

施設案内

Facility Guide

はじめに

国立大学法人浜松医科大学医学部附属病院 病院長 金山尚裕 

浜松医科大学医学部附属病院で臨床研修を希望するみなさんへ

 

 

 昨年から延期になっていた新専門医制度が平成30年4月からいよいよ始まります。1962年日本で最初に日本麻酔科学会が専門医制度を始め、その後各学会がそれぞれの専門医を確立させてきました。しかし各学会が独自で制度を設けたため、ひと口に専門医といっても科によって精錬度は大きくズレのあるものでした。専門医になるために長く多大な修練を行いながらも、限られた数の専門医しか輩出しない科もあれば、そうではない科もありました。医療レベルのズレによる国民の医療に対する信頼度を上げるべく、各科専門医のレベルを統一しようと発足したのが日本専門医機構になります。大きな変更点は、専門研修プログラム制度が導入されたことです。日本専門医機構から認定された厳しい基準を満たす基幹病院のみが専門研修プログラムを立ち上げることができ、専攻医は専門医取得のために必ずどこかの専門研修プログラムに所属する必要があるという点です。この制度は専門医の医療レベルの安定化のみならず地域医療格差の是正なども目指していますが後者に関しては議論のあるところです。

 浜松医科大学医学部附属病院は静岡県で唯一すべての診療科の基幹プログラムをもつ研修病院です。今年応募状況のふたを開けてみると県内の専攻医全体の73%が浜松医科大学プログラムを選択しました。各科の浜松医科大学プログラムが充実して質の高いものと判断されたと自負しています。指導する我々も気を引き締めて皆さんを一生懸命指導します。

 一方、初期臨床研修者数は29人で、数年前と比較すれば着実に増えていますが、十分な数とはいえません。多くの初期研修の皆さんはたすき掛け研修を選択されていると思います。2年間のうち1年は連携施設で研修し、残りの1年は将来の専攻研修を目指した本院での研修となります。たすき掛けの研修病院はどこも大変症例が多く充実した研修ができることは多くの先輩諸氏から聞いていると思います。2年間で満足のいく研修を提供するようにスタッフ一同努力いたします。

 本院の指導陣は現在充実しており、若さに溢れています。ここ数年教授の先生も若返り各分野で魅力のある指導者が多数在籍しています。本院は平均稼働率88%で在院日数が約11日ですのでかなりの症例数が経験できます。またロボット手術やハイブリッド手術の症例数も飛躍的に増え最新の医療技術も学べます。皆さんとともに働くメディカルスタッフも充実しチーム医療を確実に遂行しています。今まで弱点とされていた救急医療についても、スタッフを増員し充実を図っています。救急部の先生の貢献により本院では平成26年度以降、毎年救急車搬送患者が増加しています。今後も救急専門医の増員を図り、特に日中の救急患者の受け入れを増やしていく方針ですので、皆さんが経験できる救急医療は質・量ともに益々充実します。また手術数の増加、抗がん剤治療患者の増加、ハイリスク妊娠の増加、NICU患者の増加などで機能強化棟の建築準備が進められています。Robotec surgeryなど時代のニーズにあった手術室や最新の化学療法センターや周産母子センターを整備し、皆様が専門医を取得するころには完成すると思います。

 最近本院で研修した先輩たちは、想像していた以上にそれぞれの部署の垣根がなく楽しい研修であったと異口同音に話していました。今後とも本院は県内最高レベルの研修を提供しよき医療人を育成していきます。多くの若い仲間の参加を心からお待ちしています。

 静岡県医学修学資金の問題については、今野学長が返済機関承認を目指して各方面に継続的な働きかけをしてくださった結果、良い方向へ向かっていますので、是非ご相談ください。また本院で研修することに関して疑問や相談があれば、卒後教育センターに遠慮なく問い合わせてください。職員一同、皆さんをお待ちしています。