浜松医科大学医学部附属病院

施設案内

はじめに

国立大学法人浜松医科大学医学部附属病院 病院長 松山幸弘

病院長

 平成29年4月から新専門医プログラムが発足し、今まで12年間行われてきた臨床研修制度もガラリと変わります。新専門医制度が始まってからは、初期研修の2年間は今までと同様のシステムで行われますが、3年目からの後期研修期間の3年間は専攻医、すなわち「どの科を専門とするのか」この時点で明確に決めて研修病院を選択する必要があります。また、大学病院での研修が必須となっている科も多くあり、特定機能病院である大学病院も新臨床研修システムに合致するよう準備をしてまいりました。今まで弱点とされていた救急医療についても、さらにスタッフを増員し充実を図っています。

  本院での初期臨床研修者数、マッチング数は依然として十分な数とはいえません。卒後教育センターが行ったアンケート調査の結果では、マッチ先として最も重視することを一項目だけ選択してもらうと、①研修プログラムなどの研修内容、②病院の雰囲気、③指導医体制が挙げられ、複数回答してもらうと二番目に重視する内容として①~③に加え待遇、救急医療の充実などが挙がってきました。①の研修内容には③も含まれるでしょうから、どうもCommon diseaseとPrimary careをしっかりとした指導体制下で経験したいということでしょうか。これらには、診断技術と基本的な手技の習得も含まれているのでしょう。

 大学病院において最も懸案であった救急医療についてですが、本院では平成26年度以降、救急車搬送患者が増加しています。平成28年度からは教授以下5名の救急専門医、また外科、内科、整形外科からは密接な支援体制を得ており、充実した指導を受けることができます。研修医に積極的にfirst touchしてもらい、Primary careを十分に研修できる体制をとっています。本院としては、今後も救急専門医の増員を図り、特に日中の救急患者の受け入れを増やしていく方針ですので、皆さんが経験できる救急医療は質・量ともに益々充実します。一方、大学病院は高度な医療を担当する施設ですので、残念ながらCommon diseaseは市中病院と比べて少ないことは確かです。しかし、本院は二次救急から担当しますので、救急医療としてのCommon diseaseを十分経験できます。また、「たすきがけ病院」においては一般的な疾患を十分経験できるものと思います。 

 また、平成27年度から住居費の補助を行っています。これは中部地区の国立大学では初めての試みとなります。平成28年度からは研修医室を拡大し一人一台の机を整備、休憩スペースも広くなりました。さらには売店の営業時間の延長や院内施設の整備など、アメニティの充実にも取り組んでいます。

 静岡県医学修学資金の問題については、今野学長が返済機関承認を目指して各方面に継続的な働きかけをしてくださった結果、良い方向へ向かっていますので、是非ご相談ください。

 医師としてスタートを切ろうとしている皆さんにとって、大学病院において高度な医療、最先端医療を経験することは、より一層皆さんの生活を刺激的で魅力に満ちたものとするでしょう。初期研修は「驚くこと、感動することが多い刺激に満ちた内容」であることが、医師としての技量と感性を磨くのに最も資すると思います。肌で経験することで、臨床医として最も大切なセンスを磨くことができます。実際に最近大学で研修した先輩たちは、異口同音に「レベルの高い医療を経験できてよかった」と話していました。

 大学で研修することに関して疑問や相談があれば、卒後教育センターに遠慮なく問い合わせて下さい。職員一同、皆さんをお待ちしています。