Speciality Guidance
毎週火曜日が外来診察日で、紹介受診、初診、再診を受付けております。さらに毎週木曜日に下肢静脈瘤専門外来を行っています。専門外来日以外でもご連絡いただければ、受診可能ですので、かかりつけ医を通して受診予約をお取りください。外来でのエコーや四肢血圧脈波測定などの非侵襲的な検査から、入院後に行う血管造影検査まで当科スタッフが担当します。治療におきましては、当科の長年の治療経験を生かした定型的な手術治療から薬剤を用いた保存的治療まで広く対応しており、安全性と正確性に留意のうえ、良好な治療成績をあげています。最近ではより侵襲の少ない治療を目指し、胸部および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多数例経験しております。閉塞性動脈硬化症に対しては、従来のバイパス手術に加え、バルーン拡張術やステント留置術などの血管内治療にも積極的に取り組んでいます。また、足部の潰瘍や壊死といった、重症虚血肢に対する、自家静脈を使用したdistal bypassが増加しており、2016年4月に稼働を始めました最新のhybrid手術室において血管内治療とのhybrid治療にも対応しています。静脈疾患としては、保存的治療に加え、静脈血栓症に対するカテーテル血栓溶解療法や下大静脈フィルターの挿入まで幅広く行っております。静脈瘤に対しては、従来のストリッピング手術に加え、最新の1470nmのレーザー装置も導入し、外来での硬化療法も含めて、患者さんの状態や希望に沿った治療法を選択しております。従来診断が困難であった、リンパ浮腫ならびにリンパ機能不全については、当科にて新しい診断方法を開発し、脈管検査室において専門のスタッフが検査を行うことにより、診断・治療に役立てています。また、近年の血液透析患者さん増加に伴い、バスキュラーアクセス(内シャント)手術が困難な症例も多く、作成が困難な症例への対応をはじめ、経皮的血管内拡張術による管理など幅広くバスキュラーアクセス全般の診断・治療に対応しております。