浜松医科大学医学部附属病院

施設案内

Facility Guide

概要

 病院で行われる手術や病棟・外来診療で使用された再使用可能な医療器材(ハサミやピンセット等)は、血液・体液等の汚れや微生物が付着しています。それらを使用後に回収し、洗浄・滅菌を行ってきれいにし、再び使用可能な状態にして供給する部門が材料部です。一般的には滅菌供給部門(CSSD)と呼ばれています。



病院における材料部の役割

1.感染管理:
 材料部は再生可能な医療器材に確実な洗浄・滅菌を実施しています。安全な医療器材の提供により、医療処置を受ける全ての患者さんの安心・安全を支えます。
2.安定供給:
 必要な時に必要な個数の医療器材を届けます。
3.品質保証:
 数千個ある器材は、滅菌前にハサミの切れ具合、ピンセットのかみ合わせ等、スタッフの手と目で全ての器材の外観と機能を確認します。常に適切な機能を有する器材を供給することで、適切な医療処置を支えます。

 

滅菌とは

 「滅菌」は、あらゆる微生物を完全に殺滅・除去することで、「無菌」と言い換えることができます。ちなみに「消毒」とは、感染しないレベルまで感染性物質の量を減らすことを指し、「無菌」ではありません。

 

医療器材の種類

 医療器材にはさまざまな種類があります。ハサミ(剪刀)やピンセット(鑷子)等の「鋼製小物」の他に、眼科で使用する精密な機器、歯科で使用するドリル、また、近年登場した手術支援ロボットで使用する複雑な機器等があります。

 1概要 医療器材 左(ハサミ・ピンセット) .jpg 1概要 医療器材 右(手術用ロボット 鉗子) .jpg  
医療器材(左:ハサミ(剪刀)やピンセット(鑷子) 右:手術支援ロボット 鉗子)