浜松医科大学医学部附属病院

採用・募集

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病理診断科

2022年7月8日更新

 

1.プロブラムの内容 

 日本専門医機構の整備基準に基づいた静岡県・浜松医科大学病理専門医研修プログラムPDF(631.47KB)として平成29年度から実施している病理専門医の取得をめざす医師のためのプログラムです。令和5年度も新整備基準に基づいて実施します。最新のプログラムは日本病理学会のホームページからアクセスしてください。

 以下、概要ですが、本プログラムは浜松医科大学医学部附属病院病理診断科を基幹施設とし、3年間は専門研修連携施設(計22施設)と連携して病理専門医資格の取得を目指します。実際にどの施設で研修するかはよく相談の上で決定しますが、3年間のうち最低6ヶ月は基幹施設で、また最低3ヶ月は連携施設で研修を行います。

 連携施設には単独でも基幹施設となり得る実力を有した複数の総合病院、県立のがんセンターやこども病院など日本有数の実力を有する高度専門医療施設(令和3年度からがん研究会有明病院が加わります)、複数10万人以上規模の地方都市の中核総合病院などが含まれています。各施設をまとめると症例は豊富かつ多彩で、剖検数も十分確保され、指導医も各施設に揃っており、病理医として成長していくための環境が整っています。静岡県病理医会(SPS)を通じた病理医間の交流も盛んで、全県的に若手病理医を育てていこうという機運も高まっています。本病理専門研修プログラムに是非参加し、知識のみならず技能や態度にも優れたバランス良き病理専門医を目指してください。

byorishindan_photo.png 本プログラムでは人体病理学を3年以上研修し、病理解剖(30 体以上)、手術材料および生検の組織診断、細胞診、特殊染色、免疫組織化学、分子病理診断、電顕病理診断、さらには病理部門の管理・運営などに習熟します。特定臓器に偏ることなく学び、どんな臓器の病変でも一定水準の診断ができて将来、病理診断医として中核病院で活躍する人材を養成します。

 

2.基本進路と目標取得資格

※地域の条件付給付型奨学金による就労義務などがある場合も対応可能です。詳細はご相談ください。

進路

後期研修1年目     ⇔

専攻医(附属病院医員)

関連病院病理部門

非常勤または常勤

後期研修2~3年目   ⇔

専攻医(附属病院医員)

関連病院病理部門

・ 非常勤または常勤

↓   

後期研修4年目〜

病理専門医試験     ⇔

細胞診専門医試験

分子病理専門医試験

大学院医学研究科博士課程

・基礎医学講座等と連携して;4〜6年

・昼夜開講制度、長期履修制度あり

病理診断医(附属病院、学外病院、あるいは病理学研究者)

目標

・死体解剖資格(厚生労働省)

・病理専門医(日本専門医機構・日本病理学会)

・細胞診専門医(日本臨床細胞学会)

・分子病理専門医(日本病理学会)

 

3.処遇など

 原則として最初の身分は基幹施設の場合は浜松医科大学医学部附属病院病理診断科医員となりますが、就労義務などとの関係で連携施設の常勤医師となる場合もありえます。

 日々の病理診断業務の中で病理解剖、切り出し、診断の下見を通して病理診断の経験を積み、CPCや症例発表も行っていきます。その際、必ず指導医に診断のチェックを受けます。2年目からは近隣中核病院における非常勤病理医として院外症例についても診断の機会を広げ、17.病理診断科②.png.jpg症例経験を充実させるとともに地域医療にも貢献します。静岡病理医会(Shizuoka Pathologist Seminar; SPS)での症例提示や臓器別の病理診断講習会・各種セミナーなどに積極的に参加、あるいは病理診断教育プログラムなどを利用して診断の基本から最新の知見までを学んでいきます。関連施設へ一定期間赴任しての院外研修も可能です。途中大学院に進み、医学研究を行いながら病理専門医としての修練を積むコースも選択可能です。

 

4.4~5年以降の進路について

 以下の選択肢の中から将来の進路を選択することができます。

  1. 地域中核病院に赴任し、病理診断医として活躍する
  2. 大学院に進み、人体病理の知識と経験を生かして医学研究を行う
  3. 引き続き当病理診断科において、病理診断、専門的研修、病理学的研究を行う

 医療の質を担保する意味で病理部門は不可欠であるが、全国の病理専門医数は約2,276名を数えるのみ(2015年2月1日現在、実働はもっと少ない)で慢性的な不足状態にあります。特に静岡県は人口当たりの病理医数としては全国でも最低レベルにあり、静岡県の病理医は絶対的に不足しています。若手の病理診断医の養成・補充が強く望まれており、その意味においても病理専門医は非常にやりがいのある職種です。

 

5.専門資格や大学院との関連について

 研修中に「死体解剖資格」(解剖経験2年、20体以上)を取得します。この資格は国家資格であり、かつ病理専門医試験受験に必須です。また、病理専門医試験(4年目の夏)に引き続き「細胞診専門医」の取得(4年目の冬)、さらに「分子病理専門医」の取得(5年目以降)を目指します。

 「病理専門医」は自らの責任で病理診断が可能とみなされる病理医であり、専門医試験でも人体の幅広い領域をカバーする診断能力が求められます。当病理診断科で専門研修を行った医師は全員病理専門医資格を得ています。

 「細胞診専門医」は細胞診スクリーナーが診断した標本を確認し、最終的な細胞診断を下す医師ですが、全ての病理専門医が有している資格ではありません。当病理診断科で専門研修を行った医師は全員細胞診専門医資格を得ています。

 「分子病理専門医」はゲノム医療実現のための分子病理学の重要性にかんがみ、日本病理学会が新たに設けたもので、2020年に第1回の専門医試験が実施されました。この認定を受けた病理医は、ゲノム医療に求めら17.病理診断科③.jpgれる技術や知識を身につけており、がんゲノム医療中核拠点病院やがんゲノム医療拠点病院におけるエキスパートパネル等で活躍しています。

 大学医学部では人体病理も含めさまざまな研究者が専門的な医学研究を行っています。専門医取得後には大学院に入って医学研究を行うことは専門性の高い高度な知識や経験を得るよい機会でもあり、積極的に推奨します。病理診断医として働きながら大学院での研究を実践することも可能です。

 

プログラム責任者

 病理診断科  馬場 聡(診療科長/病理部長/病院教授) 17.病理診断科:顕微鏡.png
  mail:baba●hama-med.ac.jp (●を@に変換して送信してください)
  TEL :053-435-2755(or 2924)
  FAX :053-435-2755