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小児科は、新生児期より成人期までにわたる幅広い年齢層と、common diseasesから極めて専門性の高いサブスペシャリティー分野の疾患までを対象とする。このため、小児科医には、一般小児科医としての基礎をしっかりと身につけることと、サブスペシャリティー分野において高度な専門性を習得することが求められる。さらに、ホームドクターとなることも、基礎・臨床研究に進むことも可能である。このような共通する基礎的研修とその後の多様な研修を通じて、小児科では、一般小児科医の領域を共有・理解し、同時に、専門分野において互いに尊重し合う雰囲気が自然と形成される。浜松医科大学小児科学教室では優れた小児科医を育成するため個々の性格、状況に応じたプログラムを用意している。女性医師も多く所属しており、それぞれの分野で活躍している。
医師としての広い知識・高度な技術・優れた問題解決能力を持ち、かつ社会人としての常識・人間性を身につけた小児科医を育成する。
1. 小児科専攻医研修(専攻医として3年間以上)
専攻医研修は浜松医大小児科、研修施設・研修関連施設(日本小児科学会専攻医研修施設・研修関連施設)で
行う。専攻医試験に必要な診療技術・患者や家族への説明・最新医学知識の習得を実践し、専攻医取得の準備
を行う。臨床研究・学会発表・初期研修医の指導も併せて行う。
2.日本小児科学会専攻医取得
日本小児科学会に登録し、3年間以上上記の指定施設で専攻医研修を行うことで日本小児科学会専攻医資格
の取得条件を満たす(試験は秋に行われ、専攻医4年目の8月までが研修期間として認められる)
※「日本小児科学会専攻医」とは小児科一般の専攻医をさす。
3.小児科各専門領域の専門医取得、サブスペシャリティー研修
専攻医研修終了後(卒後6年目以降)は、より専門性の高いサブスペシャリティー(臨床&研究)分野の研修を開
始し、各分野における専門医取得準備を同時進行で進める。分野の選択は各自の希望を優先し、期間は3〜4年
間を予定している。
※「サブスペシャリティー」とは、循環器、神経、アレルギー、免疫、感染症、腎臓、血液腫瘍、内分泌、
臨床遺伝、新生児などの「専門分野」をさす。
※サブスペシャリティー研修について
1. 研修施設は浜松医大または国内外施設を選択(国立成育医療研究センター、あいち小児保健医療総合
センター、埼玉県立小児医療センター、静岡県立こども病院など)
2. 研修後の専門知識・技術の発展・還元を目指す
3. 研修開始施設は基本的に大学とし、大学外で研修する場合には、大学が責任を持って研修施設への
派遣と終了後の進路保証を行う
4. 臨床ではサブスペシャリティーの専門医の取得を目指す
5. 研究では学位の取得を目指す
4.海外留学
イギリス(エディンバラ大学)、アメリカ(カリフォルニア大学、ベイラーカレッジ大学など)、アメリカ
(ジョスリン研究所)、アメリカ(メイヨー・クリニック)といった国々への留学実績がある。
下記に研修プログラムの概要を示す。
給与等の処遇についてはそれぞれの勤務先の規定に準ずる。大学では、大学からの給与と規定内の兼業により充分な報酬が得られる。
【 感染症 】 宮入烈(教授)
【 内分泌・臨床遺伝 】 藤澤泰子(病院准教授)
【 神経 】 福田冬季子(特任教授)
【 血液・腫瘍 】 坂口公祥 (講師)
【 循環器 】 石川貴充 (准教授)
【 アレルギー・免疫 】 夏目統 (助教)、安岡竜平(特任助教)
【 新生児 】 飯嶋重雄(特任教授)、 大石 彰 (講師)
【 腎臓 】 内田博之(診療助教)、北形綾一(診療助教)
(主な関連病院;小児科専攻医のための研修施設となる病院のみ列記)
浜松医療センター、遠州病院、磐田市立総合病院、中東遠総合医療センター、島田市立病院、
藤枝市立総合病院、静岡済生会総合病院、富士宮市立病院、聖隷沼津病院
宮入 烈(教授)
夏目 統
mail:info-ped●hama-med.ac.jp (●を@に変換して送信してください)
TEL/FAX:053-435-2312
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