浜松医科大学医学部附属病院

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リハビリテーション科

2023年8月1日更新

1.プログラム内容

 リハビリテーション医学は、種々の疾患によって生じた障害に対し医学的手段による診断や治療を施し、さらには患者に身体的、精神的に生きがいのある社会生活を送れるように援助する医学、つまり"障がいの医学"です。我々、浜松医科大学リハビリテーション科では、"患者第一主義"を実践する障がい者のかかりつけ医として、患者に信頼される医師の育成を目指しています。
 リハビリテーション科専門医研修プログラムは、2018年度から始まった新専門医制度のもとで、リハビリテーション科専門医になるために、編纂された研修プログラムです。日本専門医機構の指導の下、日本リハビリテーション医学会が中心となり、リハビリテーション科専門研修カリキュラムが策定され、さまざまな病院群で個別の専門医研修プログラムが作られています。当科が中心となり、他の14の連携/関連施設と密に連絡を取り合って、専攻医の希望を取り入れながら研修を進めていきます。

浜松医科大学リハビリテーション科専門医研修プログラムの目的と使命は以下の4点にまとめられます。

 1)専攻医が医師として必要な基本的診療能力(コアコンピテンシー)を習得すること
 2)専攻医がリハビリテーション科領域の専門的診療能力を習得すること
 3)上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供
  でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせるリハビリテーション科専門医と
  なること
 4)リハビリテーション科専門医の育成を通して国民の健康・福祉に貢献すること

 研修プログラムにおいては当然のことながら、指導医が専攻医の教育・指導にあたりますが、専攻医も主体的に学ぶ姿勢をもつことが望まれます。リハビリテーション科医は自己研鑽し自己の技量を高めると共に、積極的に臨床研究等にも関わりリハビリテーション医療の向上に貢献することが期待されます。リハビリテーション科専門医はメディカルスタッフの意見を尊重し、患者から信頼され、患者を生涯にわたってサポートし、地域医療を守る医師です。専攻医は本研修プログラムでの研修後に、標準的な医療を安全に提供し、疾病の予防に努めるとともに将来の医療の発展に貢献できるリハビリテーション科医となることができます。

 本研修プログラムでは、(1)脳血管障害・外傷性脳損傷など (2)外傷性脊髄損傷 (3)運動器疾患・外傷 (4)小児疾患 (5)神経筋疾患 (6)切断 (7)内部障害(呼吸器疾患、循環器疾患など) (8)その他(廃用症候群、がん、疼痛性疾患など)の 8 領域にわたり研修を行います。
 これらの分野において他の専門領域の医療スタッフと適切に連携し、リハビリテーションのチームリーダーとしての役割を担うことが重要です。

 

2.基本進路について

 本研修プログラムは基幹施設である当院と連携/関連施設の病院群で行われます。研修プログラム修了後には、大学院への進学やsubspecialty領域専門医の研修を開始する準備も整えられます。また研修の一部に臨床系大学院を組み入れるコースも設定できます。

 

3.処遇

 兼業については、大学で医員として勤務する場合、週2回近隣の病院に非常勤医師として働くことになります。内容は外来診療あるいは入院患者のリハビリテーション指導です。

 

4.6~7年以降進路について

 現在常勤医として勤務している病院は、遠州病院、聖隷三方原病院、浜松労災病院、中東遠総合医療センター、磐田市立総合病院、藤枝市立総合病院、すずかけヘルスケアホスピタル、吉備高原リハビリテーションセンター等です。その他数多くの浜松市内あるいは東部、中部、中東遠地区の病院や県外から常勤リハ医師派遣の依頼がありますが、需要に見合うだけのリハ医師を供給できていないのが現状です。リハビリテーション科専門医は他科に比べ非常に人数が少なく、引く手数多であり、就職には全く困ることはありません。

 

5.専門医制度と大学院

 日本リハビリテーション学会認定リハビリテーション科臨床認定医そして最終的には専門医を目指します。もちろん他の認定医の取得も十分可能です。大学院での研究についても希望があれば優先します。

 

プログラム責任者・事務連絡先

     プログラム責任者:山内 克哉

     事務連絡先   :永房 鉄之

mail:hamaireha●hama-med.ac.jp (●を@に変換して送信してください)
TEL:053-435-2747