浜松医科大学医学部附属病院

採用・募集

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脳神経内科

2023年8月1日更新

 

1.診療科紹介

 
 浜松医科大学の脳神経内科は昨年までは内科学第一講座に属しており、内科学第一講座へ入局していただいておりましたが、2021年5月に附属病院脳神経内科として独立しました。しかし、運営や診療体制には従来と大きな変化はありません。脳神経内科専門医育成のためのプログラムに沿って研修し、日本神経学会専門医試験の受験を目指します。

 

卒後3年目から5年目

 原則的に、浜松医科大学の内科専門研修プログラムに参加していただきます。浜松医科大学医学部附属病院を半年~1年かけて研修し、脳神経内科を含むすべての内科分野の症例を経験します。希望に応じて、学会発表や論文作成などの経験を得ることが可能です。その後の2年~2.5年はサブスペシャリティ(脳神経内科)を中心に、聖隷浜松病院、浜松医療センター、磐田市立総合病院、焼津市立総合病院、静岡赤十字病院など、当科の関連施設での研修を行います。神経生理、神経放射線、神経病理の研修はそれぞれの施設で可能ですが、不足部分は施設間の異動により補完が可能です。

 

卒後6年目~

 総合内科専門医を取得後し、また、できるだけ様々なタイプの施設(例えば急性期の症例を豊富に経験できる病院、慢性期神経疾患・神経難病について時間をかけて診療できる病院)に勤務し、主治医として活躍していただきながら、脳神経内科専門医取得を目指します。
 勤務先は聖隷浜松病院、浜松医療センター、磐田市立総合病院、焼津市立総合病院、静岡赤十字病院、JA静岡厚生連遠州総合病院、独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター、独立行政法人国立病院機構静岡医療センター、独立行政法人国立病院機構天竜病院などです。

 また、静岡県内の基幹病院の脳神経内科は静岡県専門医研修ネットワークに参加しており、「ふじのくに研修ネットワークプログラム」に沿って希望の病院で研修指導を受けることができます。
 当大学脳神経内科は、小さなグループではありますが、関連施設間での強力なネットワークをもとに実地臨床に即した相互扶助的な教育システムが構築されているところが特徴です。

 


2.施設認定状況、指導医、専門医


 教育施設

   (神経学会へのリンクhttp://www.kktcs.co.jp/jsn-senmon/secure/sisetsu.aspx

② 指導管理責任者名;中村友彦

③ 指導医名;中村友彦、長島優

④ 専門医名;中村友彦、長島優、武内智康、渡邊一樹、若月里江、竹ノ内晃之

⑤ 専門医以外の医師の紹介;なし

 


3.後期研修到達目標


以下の内容を身につけ、研修終了後には神経内科専門医取得可能となる。

  1. ミニマムリクアイアメントで定めた神経学的症候や病態の意味を正しく理解し、適切な神経学的所見をとることが出来る。
  2. 神経生理、神経放射線、神経超音波、神経病理、神経遺伝学をはじめ、各種神経学的検査結果の意味・解釈や治療の内容を理解出来る。またミニマムリクアイアメントで定めた検査、治療、手技は自ら施行し、適切な判断を下すことが出来る。
  3. 適切な確定診断を行い、治療計画を立案し適切な診療録を作製できる。ミニマムリクアイアメントで定められた疾患については主治医として十分な診療経験を有している。
  4. 診断・治療方針の決定が困難な症例や脳神経内科救急をはじめ迅速な対応が必要な症例などにおいて、自科の専門医、他科の医師に適切にコンサルトを行い、適切な対応ができる。
  5. 医療スタッフと協調、協力する重要性を認識し、適切なチーム医療を実践できる。
  6. 患者から学ぶ姿勢を持ち、患者と患者の周囲の者に対するメンタルケアの大切さを知り、実践できる。
  7. 神経学的障害をもった患者の介護・管理上の要点を理解し、在宅医療を含めた社会復帰の計画を立案し、必要な書類を記載出来る。
  8. 脳神経内科救急疾患における診察の仕方、処置の仕方について学び、実践できる。
  9. 医療安全、倫理、個人情報保護の概念、医療経済について必要な知識を有する。
  10. カリキュラムの修得度を定期的に自己評価するとともに、指導医の評価も受けつつ、自己研鑽を積み重ねる。
  11. ミニマムリクアイアメントは、全項目中80%以上においてAもしくはBを満たす研修を積むことが出来るよう、自施設における習得が不十分な内容は、神経学会をはじめ関連学会の主催する教育講演、生涯教育講演、ハンズオンセミナーなどに積極的に出席し、学習する。

 

研修記録と修了評価

1)脳神経内科専門医を目指す研修医は神経学会のホームページにあるミニマムリクアイアメントをダウンロ
  ードし、3年間で全ての項目の研修ができるよう目標を定める。

2)指導医は、年度毎にミニマムリクアイアメント達成状況を確認し、過不足なく研修が出来るよう努める。

3)3年間の研修修了時、もしくは自施設を研修医が移動する際に、指導医は神経学会のホームページより研
  修修了証明書をダウンロードし、必要事項を記載の上、研修医に渡す。

4)評価記録の記載されたミニマムリクアイアメントと研修修了証明書は脳神経内科専門医を受験する際に必
  要となる可能性があるので、研修医と指導医は大切に保管すること。

※このスケジュールは例であり、各施設に応じて十分な研修ができるよう工夫する。
※後期研修の途中に他の教育施設、准教育施設、教育関連施設から移動してきた研修医に対し、指導医は前施設におけるミニマムリクアイアメントの到達度を把握して、個別のカリキュラムを作成することが望ましい。

 

4.問い合わせ


浜松医科大学医学部附属病院 武内 智康  Email: bunai.t●hama-med.ac.jp

                   (●を@に変換して送信してください。)