浜松医科大学医学部附属病院

採用・募集

Adoption Information

形成外科

2023年8月1日更新 

1.後期研修プログラムの内容

各個人の進路は相談の上決めます。浜松医科大学形成外科学教室への入局後の後期研修期間は原則として4年間です。初期研修と合わせて通算6年間研修することで形成外科専門医の資格修得を目指します。

 

2.基本進路



 あくまでも一般的な進路で、個人の希望によって柔軟に対応します。

 

3.研修の目標

専門研修の4年間で、医師として倫理的・社会的に基本的な診療能力を身につけることと、日本形成外科学会が定める「形成外科専門研修カリキュラム」にもとづいて形成外科専門医に求められる専門技能の修得目標を設定します。それぞれの年度の終わりに達成度を評価したのち、専門医として独立し医療を実践できるまでに実力をつけていくように配慮します。

処遇
 大学では1週間に8時間までの兼業が認められています。研究は開始年、内容など個人の希望によって決め、
 大学院または論文提出による学位取得が可能です。


4.6-7年目以降(専門医取得後)の進路

専門医取得後は、大学院生として研究を主とし医学博士(過程)の取得を目指すコースと高度臨床専門技術者を目指すコースがあります。後者のコースでも医学博士(論文)を取得することは可能です。どちらのコースでも途中、若しくは終了後に国内外の研究施設、臨床施設へ留学することも可能です。

 

5.関連施設

浜松医療センター、浜松赤十字病院、磐田市立総合病院、島田市立総合医療センター、浜松労災病院、藤枝市立総合病院、静岡市立静岡病院、静岡赤十字病院、聖隷沼津病院、静岡県立総合病院、県立静岡がんセンター、県立こども病院、静岡済生会総合病院、聖隷三方原病院、遠州病院、焼津市立総合病院、聖隷浜松病院、フジ虎ノ門整形外科病院など県内の専門医認定施設は基本的に受け入れ可能です。富士宮市立病院、順天堂大学附属静岡病院なども連携候補施設や地域医療研修施設として受け入れ可能です。また、東京大学医学部附属病院、三重大学医学部附属病院も県外の専門医認定施設として受け入れ可能です。その他関西方面や関東方面の連携施設外の病院研修も相談にのります。

 

6.専門医制度と大学院

日本形成外科学会専門医以外に皮膚腫瘍外科分野指導医、小児形成外科分野指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医や日本創傷外科学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会専門医、日本熱傷学会専門医、日本美容外科学会専門医、日本手外科学会専門医、日本レーザー医学会専門医など関連領域の指導医や専門医を取得する道が開かれています。
大学院は6年目の専門医取得前後の入学が一般的ですが、希望があればいつでも進学が可能で、この期間中に提携病院で非常勤勤務を行うこともできます。

 

7.特色ある診療技術

基幹施設である浜松医科大学では主として皮膚悪性腫瘍、他科の再建手術(耳鼻咽喉科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科など)、重症熱傷、先天異常に関する疾患を、連携施設では外傷、難治性潰瘍、先天異常、外来での小手術などを多く学ぶことができます。双方で研修することによりそれぞれの特徴を生かした症例や技能を幅広く学ぶことができます。

(当科の特徴)

1)皮膚悪性腫瘍治療

皮膚科と合同で皮膚悪性腫瘍診療にあたっています。近隣施設、関連病院からの紹介が多く、日本有数の実績を誇っています。当科では世界に先駆けてインドシアニングリーンを用いたセンチネルリンパ節同定法を報告しました。現在では、この技術を発展させ、新たなリンパ節転移診断法の研究を行っています。

2)難治性潰瘍の治療

2010年に陰圧閉鎖療法が保険適用となり急速に普及しました。これらの機器や2017年から当院で採用している多血小板血漿(PRP)を用いて、様々な方法で難治性潰瘍(糖尿病性足病変、縦隔洞炎,褥瘡,下腿潰瘍など)の治癒率を向上させています。

3)口唇口蓋裂・小耳症・多合指趾症など先天奇形

当科が診療の中心となり、耳鼻咽喉科,小児科、口腔外科、整形外科などとチーム医療を行うことで、より高度で集学的な治療を行っています。また、静岡県立こども病院とも連携を取りながら治療を行っています。先天異常は、手術後も成長とともに機能的,整容的変化が伴ってきます。患者さんのQuality of Life(生活の質)を常に高いレベルに維持するため、患者さん一人ひとりを長期にわたり他科と協力しながら診療しています。

4)頭頸部がん切除後再建

耳鼻咽喉科と口腔外科などと頭頸部・再建外科センターを構成しています。頭頸部がん切除術後に遊離皮弁や有茎皮弁などの再建手術を行っています。形成外科では手術だけでなく、術後の周術期管理などにも力を入れQOLの向上を目指しています。

5)他科との合同手術

耳鼻咽喉科、皮膚科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科などとのチーム医療を積極的に行っています。当科は主に、他科の切除手術後の再建を担当します。頭頚部癌切除後の再建、乳房再建、頭蓋再建など幅広く行っています。耳鼻咽喉科とは毎週切除・再建カンファレンスを開催し、密に連携を取って診療にあたっています。マイクロサージャリー(血管吻合、神経縫合など)を積極的に行っています。

6)重症熱傷・重症外傷

静岡県内、愛知県東部から全身熱傷、外傷症例を広く受け入れています。救急部、ICU、リハビリテーション科など、関連各科と協力して高度で専門的な診療を行っています。また、スキンバンクを利用した同種移植、培養表皮移植を積極的に導入しています。

7)レーザー治療

あざ治療からしみなどの美容的治療まで幅広く行っています。市内の関連病院でそれぞれ異なるレーザー機器を配置し、適応に応じて症例を紹介しあう取り組みを行っています。

8)血管腫・血管奇形の治療



 

プログラム責任者

プログラム責任者:中川雅裕(科長) E-mail:nakagawa●hama-med.ac.jp  

         瀧口徹也(助教) E-mail:takiguchi●hama-med.ac.jp(●を@に変換して送信してください)

         TEL :053-435-2649    FAX :053-435-2798