教育

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未熟児無呼吸発作 (Apnea of prematurity)

概念

20秒以上持続する呼吸停止、あるいは呼吸休止が20秒以内であっても徐脈(心拍数の低下)またはチアノーゼを伴う場合をいいます。

原因

脳の呼吸中枢や気道の未熟性から起こります。そのため在胎週数が短い程頻度が高く、在胎28週未満では全例、34週未満では約40%にみられます。その他、胃からのミルクの逆流、新生児仮死、感染症、頭蓋内出血、低血糖、先天性の疾患などが原因となることもあります。

症状

呼吸の停止とそれに伴う徐脈、チアノーゼ、児の活動低下がみられます。

治療

皮膚刺激や体位変換などの理学療法や、カフェイン、テオフィリンなど呼吸を促進する薬物療法が行われます。これらの治療によっても無呼吸発作の回復が悪い場合は、酸素投与やnasal-CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)を行い、さらに重症な場合には人工呼吸器管理を行います。