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【研究成果】自閉スペクトラム症における脳内のシナプス密度を可視化:症状との関連性を報告

2026年08月28日

自閉スペクトラム症における脳内のシナプス密度を可視化:
症状との関連性を報告

 本学精神医学講座の横倉正倫助教(学内講師)、山末英典教授らは、同光医学総合研究所尖端生体イメージング研究部門生体機能イメージング分野の尾内康臣教授と共同し、浜松PET診断センター設置の浜松ホトニクス社製頭部用陽電子放射断層撮影(Positron Emission Tomography、以下PET)装置を用いて、シナプス小胞糖タンパク2Aに結合する放射性薬剤[11C]UCB-Jによって脳内のシナプス密度を定量化しました。その結果、未服薬の自閉スペクトラム症*1と診断された成人男性のグループと定型発達者のグループの間で、脳内のシナプス密度に統計学的に有意な違いは認められませんでした。しかし自閉スペクトラム症と診断された参加者グループにおいて、左側頭部のシナプス密度が高いほど、自閉スペクトラム症の中核症状の一つである「限定的で反復的な行動」が強いという正の相関関係があることを世界で初めて明らかにしました。
 この成果は、自閉スペクトラム症の背景となるメカニズムにおけるシナプス関与の複雑さを示唆するものであり、将来的な診断や治療法開発に寄与することが期待されます。

 本研究の成果は、Nature Publishing Group の医学誌「Molecular Psychiatry」に日本時間2026年8月28日午前9時に公表されました。

*1 自閉スペクトラム症:対人コミュニケーションの苦手さやパターンの決まった繰り返しの多い行動、興味の偏りなどを特徴とする神経発達症。

論文情報

論文タイトル:

In vivo imaging of synaptic density in psychotropic-free adults with autism spectrum
disorder: a [¹¹C]UCB-J PET study

DOI: 10.1038/s41380-026-03812-z

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