【研究成果】血清プレセプシン濃度と骨髄における血球貪食像との関連を示唆 ―マクロファージ活性化の指標となる可能性―
2026年04月07日
血清プレセプシン濃度と
骨髄における血球貪食像との関連を示唆
―マクロファージ活性化の指標となる可能性―
本学医学部附属病院病理部の山中勝正副臨床検査技師長、馬場聡病院教授(研究当時)らの研究グループ(同病理部、同検査部、同感染制御センター、同第三内科)は、骨髄検査を施行した61症例を対象に、血清プレセプシン*1濃度と骨髄の血球貪食像*2との関連を検討しました。
その結果、骨髄で血球貪食像が目立つ症例では、血球貪食像が目立たない症例と比較して、血清プレセプシン濃度が高い傾向が認められました。
また、免疫染色による検討では、プレセプシンの前駆物質でありマクロファージ*3関連分子であるCD14*4の発現変化を示唆する所見が観察され、プレセプシン濃度上昇がマクロファージの活性化を反映する可能性が考えられました。
本研究は、血清プレセプシン濃度と骨髄における血球貪食像との関連を示唆する結果を示したものです。
なお、本研究成果は、英文科学雑誌「PLOS One」に日本時間4月2日付で公表されました。
*1 プレセプシン:免疫細胞(単球・マクロファージ)に存在するCD14という分子の一部が血中に放出されたもの。感染症や炎症に伴って上昇することが知られています。
*2 血球貪食像:骨髄などで、マクロファージが赤血球や白血球、血小板などの血球を取り込んでいる状態。感染症や炎症性疾患、免疫異常などで観察されることがあります。
*3 マクロファージ:体内に侵入した異物や不要な細胞を取り込み分解する免疫細胞の一種。炎症や免疫反応において重要な役割を担っています。
*4 CD14:マクロファージなどに発現する分子で、細菌由来成分の認識などに関与する。プレセプシンはこのCD14の可溶型断片とされています。
論文情報
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論文タイトル: |
Serum presepsin level reflects macrophage activation and hemophagocytosis |
| DOI: | 10.1371/journal.pone.0344867 |

