教育

Education

教育活動

担当科目

主題 内容・項目
1 治療法・検査法 臨床の実際
2 アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎の臨床と病態
3 乾癬、炎症性角化症 乾癬と類縁疾患
4 光線過敏症、薬疹 光線による皮疹、薬剤による皮疹
5 全身と皮膚 全身性疾患と皮膚病変
6 紅斑、紫斑、血管炎 炎症性皮膚疾患のいろいろ
7 皮膚良性腫瘍、母斑症 さまざまな皮膚の良性腫瘍、母斑、母斑症
8 皮膚悪性腫瘍 メラノーマ、有棘細胞癌、基底細胞癌、パジェット病
9 水疱症、膿疱症 天疱瘡などの疾患
10 膠原病 膠原病の皮疹
11 皮膚の構造と働き、皮膚病変診断学 皮膚科学の基礎
12 脱毛症、付属器疾患 付属器の構造と異常
13 皮膚リンパ腫 皮膚のリンパ腫
14 皮膚感染症 さまざまな皮膚感染症
15 湿疹・皮膚炎、蕁麻疹 湿疹病変と蕁麻疹



教育目標

一般目標

皮膚疾患および結合組織疾患(運動器疾患を含まない)を理解する。皮膚疾患の臨床診断においては、視診が重要である。目で見、手で触れ、正確に記述できる能力を養う。生体から提示される情報を正確かつ忠実に抽出することは、適切な皮膚科疾患の診断には必要となる。 皮膚科学では、まず注意深く見ることが第一である。実際に患者の皮疹を見たり、触れたりすることは臨床実習まで待たなければならないが、講義の中で教員が呈示するカラースライド写真は、実際の患者の典型的臨床像であり。数多い皮膚病変の系統的理解を容易にするよう、工夫した授業構成を予定している。

行動目標

  1. 角層、表皮、真皮の厚生要素の把握に努め、その構造を理解する。
  2. 診断方法が、皮膚の各構成要素の機能とどのように関連するかを理解し、習得する。
  3. 異常が出現した場合の、検査の意義を理解しながら習得を目指す。治療方法も、皮膚の構造と機能を理解することにより、連続的に習得するように努める。
  4. 角層のスキンバリアーとしての働きを学ぶ。
  5. 表皮の免疫臓器としての役割を学ぶ。
  6. 各疾患の臨床像をアトラスまたはスライド講義を通して徹底的にマスターする。
  7. 全身臓器の病変が如何に皮膚病変に影響を与えるかを学ぶ。

学習方法

講義

評価方法

皮膚科学における生理学、疾患およびその病態の理解と習熟度をはかるために、講義内容に則した思念結果および出席状況、学習態度を相互的に加味して評定する。具体的には出席および授業態度を3点、試験結果を7点満点として評価し、その総和が6点に満たないものを不可とする。それ以上は点数に応じて、優、良、可のいずれかを決定する。出席率が70%に達しない場合は、試験の受験資格を失う。

学習資源

  1. STEPシリーズ皮膚科第3版 海馬書房
  2. 標準皮膚科学 医学書院
  3. ファーストステップ皮膚免疫学 中外医学社