【研究成果】新規BAX活性化薬CYD-4-61が胃がんを抑える新たな仕組みを解明 -SOX9-CDK4経路の抑制と免疫療法への応用-
2026年08月27日
新規BAX活性化薬CYD-4-61が胃がんを抑える新たな仕組みを解明 -SOX9-CDK4経路の抑制と免疫療法への応用-
本学腫瘍病理学講座の吉村克洋特任研究員らは、テキサス大学MDアンダーソン癌センターとの共同研究により、新規低分子化合物「CYD-4-61」が胃がんに対して強い抗腫瘍効果を示すことと、その作用メカニズムの一端を明らかにしました。
CYD-4-61は、BAXの活性化を起点としてSOX9というがん関連蛋白質が減少し、その下流で細胞増殖を制御するCDK4の発現が抑えられることを明らかにしました。このBAX-SOX9-CDK4経路を介して、胃がん細胞の増殖や浸潤、がん幹細胞様の性質が抑制されることが示されました。さらに、CYD-4-61は胃がんの腫瘍免疫環境にも影響を与え、免疫チェックポイント阻害薬である抗PD-1抗体との併用によって、単独治療よりも高い抗腫瘍効果を示しました。これらの成果は、難治性の進行胃がんに対する新たな治療法の開発につながる可能性があります。
本研究成果は、国際誌「Cancer Letters」に2026年8月7日オンライン掲載されました。
論文情報
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論文タイトル: |
Pharmacologic inhibition of SOX9-CDK4 by CYD-4-61 impairs gastric adenocarcinoma growth and amplifies anti-PD-1 response |
| DOI: | https://doi.org/10.1016/j.canlet.2026.218777 |
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