英国医学雑誌「Respiratory Research」に研究成果が公表されました
2025年01月20日
マウス肺における脂肪線維芽細胞の同定、単離、解析に成功
本学再生・感染病理学講座の深田充輝医師(大学院生)、榎本泰典助教、岩下寿秀教授らの研究チームは、肺の線維芽細胞*1の1つである肺脂肪線維芽細胞*2の細胞表面マーカーとしてIntegrinα8(ITGA8)を同定し、またこれを用いて、本細胞を直接単離し、網羅的遺伝子解析及び機能解析に成功しました。
この発見により、脂肪線維芽細胞を含めた肺線維芽細胞の多様性や機能的な差異についての理解が深まり、線維芽細胞研究のさらなる発展や、将来的には、先天性肺疾患や、肺線維症等の線維芽細胞関連肺疾患の病態解明につながることが期待されます。
本研究成果は、英国医学雑誌「Respiratory Research」に日本時間2025年1月13日に公表されました。
*1 線維芽細胞:上皮と上皮の間の間質というスペースに存在し、コラーゲンなどの成分を分泌する細胞。
*2 肺脂肪線維芽細胞:線維芽細胞の中で、細胞質に脂肪を含んでいる細胞。
論文情報
論文タイトル: |
Integrin α8 is a useful cell surface marker of alveolar lipofibroblasts |
DOI: | 10.1186/s12931-025-03103-1 |
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