Education
育児休職中の母親に焦点をあてて、母親自身の産後からの健康回復と向上という身体面での支援、および円滑な職場復帰支援と生活再構築に伴う良好な家庭生活の構築という社会面での支援を合わせ持つ包括的支援プログラムを開発し、そのプログラムの効果検証を行います。渡井いずみ: 研究代表者 (令和元年~5年度 基盤C )
「地域特性に応じた地域・職域連携推進事業の効果的な展開のための研究」(令和2~3年度)、「地域・職地域連携推進ガイドを活用した保健事業の展開に評価及び連携強化のための研究」の継続研究です。健康日本21(第三次)推進における地域・職域連携事業の推進を市区町村レベルまで浸透させるための調査やモデル事業を展開します。渡井いずみ: 研究分担者 (研究代表者: 津下一代, 令和6~8年度 厚労科研; 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)
第4期特定健康診査・特定指導において新たに導入されたアウトカム評価を達成できる保健指導方法の明確化を目的とした研究です。本分担班では、熟練した保健師を対象にフォーカス・グループ・インタビューを行い、対象者の特性別に見たアウトカム達成するための指導プロセスや実施環境の様相を明らかにします。
渡井いずみ: 研究分担者(研究代表者:月野木ルミ, 令和6年度 厚労科研究; 循環器疾患・糖尿病等習慣病対策総合研究事業)
未就学児を持つ共働き夫婦を対象に、コロナ禍における夫婦それぞれのワーク・ライフ・バランスのあり方が、自己・配偶者・子どもの精神的健康に及ばす影響とそのメカニズムを明らかにすることを目的に、学際的な研究チームによるパネル調査、経験サンプリング調査、面接調査を行います。渡井いずみ:研究分担者(研究代表者:島津明人:令和5年度~令和7年度 基盤B)
平成31年度〜令和3年度の科学研究費(基盤C・19K11067:研究代表者)では、保健師へのインタビューにより、継続的な子育て支援における親との対話にて保健師が心がける姿勢を明らかにし、『対話的子育て支援のための心構えガイド(ver.1)』を考案しました。今回の研究では、この心構えガイドに親・家族の視点を含め、『対話的子育て支援のための心構えガイド(ver.2)』を作成することを目指しています。これにより、これにより保健師、親・家族、双方にとって意義のある子育て支援を検討します。山本真実:研究代表者(令和4年度〜令和6年度 基盤C・22K11027)
社会の在り方や人々の価値観が急激に変化する時代のなかで、若者たちは、多様な価値観を尊重し、自分らしい将来をみつけていきます。この研究では、自主的・継続的に若者たちが集い語り合う活動を取り上げ、若者たちが自らの力でつくる居場所の特性と、その居場所で彼らが見つける自分らしい将来について明らかにします。やりとりや関係性、相手への姿勢といった「対話」の視点から目的に迫ります。山本真実:研究代表者(令和5年度~令和6年度 第38回(2022年度)マツダ財団研究助成ー青少年健全育成関係ー)
子ども虐待を食い止めることは国の喫緊の課題であり、子育ての困難さを抱えた親への支援が模索されています。親が子育ての行動を選択していくためにの支援はどうあるとよいのか。この研究では、フィンランドの精神医療で効果を上げ、日本に導入された対話的アプローチであるオープンダイアローグを実践し、親・近親者、保健師など参加者の反応と変化を明らかにします。山本真実:研究分担者(研究代表者:門間晶子 令和2年度~令和6年度 基盤C・20K11077)
児童生徒を取り巻く生活・健康上の課題は多様化・複雑化しており、保健分野においても教育現場との協働が必要不可欠となっています。専門職連携(Interprofessional work: IPW)や専門職連携教育(Interprofessional education: IPE)の重要性を踏まえ、この研究では、医療と教育の大学間連携により、養成段階と卒業後をつなぐ専門職教育プログラムの構築を目指しています。静岡大学教育学部、本学の他看護学領域と一緒に活動しています。山本真実:研究分担者(研究代表者:鎌塚優子 令和4年度〜令和6年度 基盤C・22K02710)
核家族化が進むなか、父親に期待される役割は大きくなっています。以前と比べれば、父親が感じる育児を担うことへの役割意識や自覚は高まっていますが、実際には仕事と育児を含む家庭生活とのバランスに困難さを感じていることもあります。一方で、保健医療従事者は、父親へのDirectなケアはもとより、育児支援における父親へのアプローチの難しさを感じています。この研究では、中学生以下の子どもを養育している父親を対象に、育児へのかかわり方の実態や意識と親性発達との関連について父親の属性および子どもの特性(Special Care needsの有無)により比較検討し、父親への有効な支援を探索し実装につなげていきます。山本真実:研究分担者(研究代表者:浅野みどり 令和6年度〜令和8年度 基盤B・24K02744)
子育てにおける孤独や孤立、子ども虐待は大きな課題であり、親の気持ちに届き、子育てを支えるネットワークを活性化する支援方法が望まれます。この研究では、オープンダイアローグを子育て支援の領域で実践し、その効果を明らかにします。これまで取り組んできた親グループへのオープンダイアローグのセッションの対象者を広げて継続し、さらにその家族を支える支援ネットワークを組み込んだセッションを実施します。そこから、特に子育て支援や子ども虐待予防に求められるオープンダイアローグについて、その理念、要素、方法を明確化することを目指します。山本真実:研究分担者(研究代表者:門間晶子 令和6年度~令和8年度 基盤C・24K13983)
夜勤を含む交代制勤務は睡眠障害など様々な健康リスクが高まることが指摘されていますが、固有の生体時計特性と睡眠や疲労回復の関連は明らかにされていません。この研究はバイオマーカーで睡眠と疲労を可視化し関連を明らかにします。結果は交代制勤務をする方への睡眠衛生指導や健康リスクが少ない働き方の検討に役立つことが期待できます。影山淳:(令和5年度学内研究プロジェクト)
高齢者では、社会的孤立や外出頻度の少ない「閉じこもり」が認知症、メンタルヘルス悪化、身体機能低下、要介護状態を引き起こすとされています。本研究では、地域のソーシャル・キャピタルが高い中山間地域在住高齢者を対象に、個人のソーシャル・キャピタルがアパシーを介在して閉じこもりの要因となるかを検証します。髙部さやか: 研究代表者(令和5年度 明治安田こころの健康財団 研究助成 ~心理学・医学的研究分野~)