Education
日程:2024年7月1日 - 5日
場所:ダナン病院(ベトナム国ダナン市)
2024年のJASMiNe は7月1日(月)から5日(金)までの活動でしたが、私は木曜日から日本で学会があったため、参加できたのは月曜と火曜の2日間だけでした。 それでも、この短い旅は、まるで濃縮エスプレッソのように"苦い事件"と"出会い"が詰まっていました。
今回のルートは、羽田 ⇒ 広州 ⇒ ビエンチャン経由でダナン入り。 ビエンチャンで1泊してからダナンへ向かうという、ちょっとした"寄り道の旅"です。
ところが、旅の幕開けは思いがけない形で訪れました。 羽田 ⇒ 広州行きの機内で、離陸前のタキシング中に突然、中国人乗客が大騒ぎを始めました。 「離陸前からこんなに騒がしいのか」と思った次の瞬間、若い男性がてんかん発作で倒れているのが目に入りました。 医師は私ひとり。機内は一気に緊迫し、私はそのまま対応にあたりました。 結局、飛行機はターミナルへ引き返し、患者さんを下ろして再び離陸。 お礼にキャビンアテンダントからミネラルウォーター2本とお菓子をいただき、少しだけ"機内のヒーロー"気分を味わいました。
ビエンチャンでは熊本赤十字病院の黒川正人先生と合流。 ラオスの首都とはいえ、ダナンとは対照的に小さく静かで、どこか時間の流れがゆっくりしている街でした。 翌日、ビエンチャンからダナンへ直行便で移動しました。ビエンチャンのホテルのチェックアウト直前で、黒川先生の部屋のドアが開かずチェックアウトできません。ドアの電子ロックの電池切れで、フロントだけでは対応できず、設備スタッフまで呼んで大騒ぎとなりました。呼んでおいたタクシーの運転手にも日本語⇔ラオ語のGoogle翻訳で状況を説明し、長時間ホテル前で待ってもらいました。その後、ビエンチャン空港から無事ダナンに到着し、夜は水槽から好きな食材を選ぶ海鮮レストランへ。 名物の大型シャコや貝類と魚にビールを飲みながら、翌日からの診療に向けて英気を養いました。
7月1日(月)は歓迎式典と患者診察。 1週間でどの患者を、いつ、どの術式で手術するかを決める重要な日です。 夜はダナン病院近くの"行きつけ"の店で、日本からの参加者と食事を楽しみました。
7月2日(火)は下腿潰瘍の手術。 病院スタッフは「難治性潰瘍」と説明していましたが、どう見ても瘢痕癌。 生検もCTもない状況でしたが、原発巣と浸潤した腓骨を切除し、遊離広背筋皮弁で再建しました。 夜はまた別の行きつけの店で夕食をとり、私は深夜便で帰国の途へ。
後日、ダナンで行った遊離皮弁の術後経過は良好で、合併症もなく順調だったと聞きました。 短い滞在でしたが、今回もまた、JASMiNe の現場が持つ"熱"と"人の力"を強く感じる旅となりました。





中川雅裕(浜松医科大学医学部形成外科学講座)
日本とベトナムの友好を目的に、ベトナムダナン病院でのボランティア手術支援に参加 し、国際社会貢献を行う。 JASMiNe 日本事務局を浜松医科大学形成外科学講座に置き、手術に関するデータ(手術記録)等を管理する。
日本事務局:〒431-3192 静岡県浜松市中央区半田山1丁目20番1号 浜松医科大学医学部形成外科学講座
JASMiNeへの参加に際し、
顧問平本道昭(元大阪府済生会中津病院形成外科部長)
代表世話人中川雅裕 (浜松医科大学)
副代表世話人黒川正人(熊本赤十字病院)
上村哲司(純真学園大学保健医療学部)
世話人宗内 巌(大阪府済生会中津病院)
監事鈴木裕一(国立病院機構佐賀病院)
JASMiNe趣意書(和文)PDF JASMiNe Prospectus(ENG.Version) JASMiNe ロゴ原画
〒431-3192
静岡県浜松市中央区半田山1丁目20番1号
浜松医科大学医学部形成外科学講座
代表世話人 中川雅裕
Tel: 053-435-2719
E-mail: jasmine@hama-med.ac.jp