教育

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老年病専門研修プログラム

理念・目的

本研修プログラムの目的は、指導医の適切な指導の下で、高い専門性をもった老年病学に基づく医療を提供し、その経験と学習、および学術活動や教育活動への参加を通じて、さらに高齢者の医療・介護・福祉にかかわる職種のリーダーとして活動できる能力を修得することです。

全期間を通じての研修

全期間を通じて、基幹施設(浜松医科大学医学部附属病院)の指導医との連絡を密にとり、教育活動(学生対象の講義、院内セミナーや市民対象の講演などを含む)を経験します。また、学術活動として、学会発表もしくは論文発表を少なくとも1件は達成し、老年病専門医カリキュラム "老年病学・老年医学研究と医療への応用"について経験できるようにします。

  1. 臨床現場を離れた研修
    日本老年医学会の学術集会や地方会において、多くの教育講演が開催されており、それを聴講し、学習する。
  2. 自己学習
    日本老年医学会で作成している老年病専門医テキスト、ガイドラインを活用して、自主的に学習する。さらに、基幹施設(浜松医科大学医学部附属病院)を中心とするカンファレンスや学術活動の機会を通して、学術論文による自己学習の習慣を身につける。

コース例の紹介

標準コース(例)

◎研修開始以前に老年病学専門医カリキュラムに則った高齢者診療の経験がないと思われる場合(例)
1年目 基幹施設での研修
2年目 地域中核病院での研修
3年目 基幹施設での研修と在宅診療の研修を並行して実施
(4年目 基幹施設での研修:内科・老年病混合タイプの場合)

◎研修開始以前に老年病学専門医カリキュラムに則った高齢者診療の経験があると思われる場合(例)
1-2年目 地域中核病院での研修
3年目 基幹施設での研修と在宅診療の研修を並行して実施
(4年目 基幹施設での研修:内科・老年病混合タイプの場合)

◎在宅診療重点コース(例)
1-2年目 基幹施設での研修 (1年間) と 地域中核病院での研修 (1年間)
3年目 在宅診療の研修に専従
(4年目 基幹施設での研修:内科・老年病混合タイプの場合)

◎リハビリテーション病院重点コース(例)
1-2年目 基幹施設での研修(1年間)と 地域中核病院での研修(1年間)
3年目 リハビリテーション病院の研修に専従
(基幹施設での研修期間中もしくは研修3年目に在宅診療の研修を並行して実施)
(4年目 基幹施設での研修:内科・老年病混合タイプの場合)


◎高齢者施設重点コース(例)
1-2年目 基幹施設での研修 (1年間) と 地域中核病院での研修 (1年間)
3年目 療養病床や連携する高齢者施設を有する病院の研修に専従
(基幹施設での研修期間中もしくは研修3年目に在宅診療の研修を並行して実施)
(4年目 基幹施設での研修:内科・老年病混合タイプの場合)

連携施設

  • 地域中核病院:静岡県立総合病院(静岡県)、聖隷浜松病院(静岡県)、磐田市立総合病院(静岡県)、中東遠総合医療センター(静岡県)、藤枝市立総合病院(静岡県)、佐久間病院*(静岡県)、島田市民病院(静岡県)、浜松赤十字病院(静岡県)、公立森町病院(静岡県)、国立病院機構天竜病院(静岡県)、新城市民病院*(愛知県)、市立御前崎総合病院(静岡県)
  • 在宅診療に携わるクリニック:坂の上在宅医療支援医院(静岡県)、トータルファミリーケア北西医院/富士地域ケア・総合診療センター(静岡県)
  • リハビリテーション病院:北斗わかば病院(静岡県)
  • 療養型病床や連携する施設を有する病院、クリニック:西山病院病院とその関連施設(静岡県)、坂の上在宅医療支援病院その関連施設*(静岡県)

*過疎地の医療全般を体験できる病院

詳細について
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/senmoni/pdf/program_hamamed.pdf