大学紹介

University Introduction

教育活動

小児発達学の博士後期課程

本センターは、大阪大学、金沢大学、浜松医科大学、千葉大学、福井大学の5つの国立大学からなる連合大学院「大阪大学大学院大阪大学、金沢大学、浜松医科大学、千葉大学、福井大学連合小児発達学研究科」の浜松校であり、小児発達学の博士後期課程を開設しています。本博士課程(3年間)では、国立大学5校が提供するさまざまな講義や実習を通じて、神経科学、心理学、発達障害福祉、疫学、生物統計学など、子どものこころの発達に関わるさまざまな分野に関する知識と技術を身につけることが期待されます。さらに、子どものこころの発達とその関連領域に関する最先端の研究についても、しっかりとした基礎を身につけることができます。連合小児発達学研究科の詳細はこちらでご覧いただけます。

浜松校はこころの発達健康科学講座の設置大学であり、以下の研究領域のコースを設置しています。

画像生物学(脳画像解析)領域

脳画像解析法を用いることで、人間の脳の形態的・機能的構造を非侵襲的に調べることが可能になります。私たちは、子どもの認知発達や神経発達・精神疾患の背景にあるメカニズムに着目し、磁気共鳴断層画像法(MRI)、ポジトロン断層画像(PET)、近赤外線スペクトロスコピー(fNIRS)などの様々な装置を用いた研究を実施しています。生物学領域では、学生は、これらの手法の基本原理を学ぶとともに、脳画像データを収集し、分析し、適切に解釈するスキルを身につけます。

担当教員名 :

尾内康臣 教授(兼)、 山末英典 教授(兼)、 岩渕俊樹 講師、 横倉正倫 助教(兼)、 原田妙子 助教、 角谷基文 助教、 平石博敏 助教(兼)、 涌澤圭介 客員准教授

社会支援学領域

発達上の問題で様々な支援を必要とする人への福祉サービスの提供に携わる人は、その社会支援の構造を把握しておく必要があります。特に、人々の発達、発達の問題、発達障害に関する知識は重要です。さらに、適切な支援の基本、個別サービスのマネジメント、様々な社会的文脈における社会支援についても十分に理解しておく必要があります。教員と学生は、必要とする個人に適切なサービスを提供することが求められており、社会支援に関連するさまざまな問題について学習します。

担当教員名 :

土屋賢治 教授、 千住 淳 教授、 高貝 就 教授(兼)、 奥村明美 助教、 川上澄香 助教、 辻井正次 客員教授、 黒田美保 客員教授、 高橋長秀 客員准教授

疫学統計学領域

人の発達や行動を研究対象とする場合、発達や行動のどの側面に注目するか、それをどのように客観的に測量するか、対象をいかに的確にサンプリングするか、得られた測定値からどんな科学的事実が演繹されるか、また、研究仮説が科学的に立証されたかなど、順次マクロからミクロに向かう視座を必要とします。疫学統計学では、このような視座を開くため、科学的根拠に基づいた研究デザインの立案、データ解釈の方法といった研究技術論と、統計学的解析法について学習します。

担当教員名 :

西村倫子 講師、 モハマド・シャフィウル・ラハマン 講師、 桑原 斉 客員教授

学生募集

当センターは、連合小児発達学研究科と連携し、精神医学、心理学、小児発達学、医学、看護学、疫学、情報学、神経科学および関連分野の学術的または職業的経験を有する方を対象に、小児発達学の博士後期課程を開設しています。私たちは、さまざまなバックグラウンドを持つ留学生を歓迎しています。博士課程は、演習・トレーニングコース(日本語と英語で実施)を含む入門・上級コース、および学位論文のための研究によって構成されています。学生は、研究成果を査読付き雑誌に発表することが期待されています。

入学資格: 連合小児発達学研究科の博士課程に出願する者は、外部の外国語(英語)試験のスコア(IELTS、      TOEFL、TOEICなど)を提出必要があり、以下のいずれかの資格を満たしていること。

(1) 日本または外国の大学院で修士の学位または専門職学位を取得した者、または取得見込みの者。

(2) 医学部(医学科)、歯学部(歯学科)、薬学部(薬学科)(修業年限が6年であるものに限る。)及び獣医  学の学部に相当する課程を卒業した及び卒業見込みの者。

(3) 大学卒業後、看護師、臨床心理士、スクールカウンセラー、ソーシャルワーカー、学校教諭などの職業経   験を有し、その程度に応じて通常5年以上の実務経験を有する者。この場合、正式な受験の前に出願資格審を受ける必要があります。

入学資格の詳細については、募集要項をご覧ください。

出願方法および入学者選抜方法: 入学志願者は、出願書類を取りそろえ、大阪大学医学系研究科総務課連合研究科担当へ持参又は郵送(簡易書留)してください。入学者の選抜は、学力検査(外部の外国語(英語)試験のスコア及び口述試験)、提出された書類(研究計画書等)を総合して行います。

過 程 第一回入試 第二回入試
出願資格審査 6月中旬 10月中旬
出願資格審査面接試験 7月中旬 11月中旬
願書受付 8月中旬 12月初旬
口述試験 9月中旬 1月下旬
合格者発表 10月初旬 2月初旬

*この日程は毎年変更される可能性があります。

志願者は出願に先立ち、教員に連絡をとり、事前面談を受けてください。入学手続きについて質問がある場合は、連合小児発達学研究科または当センターの教員にお問い合わせください。

奨学金: 浜松医科大学、連合小児発達学研究科、文部科学省による複数の奨学金があります。また、日本国内の民間財団による奨学金制度にも応募できます。

担当科目

学部授業科目

  • 「生物統計学」2年生

  • 「精神医学」3年生 精神神経医学講座と共に系統講義を担当しています。

大学院授業科目

  • 「疫学統計学1」 連合小児発達学研究科1年

  • 「疫学統計学2」 連合小児発達学研究科1年

  • 「社会支援学」 連合小児発達学研究科1年

  • 「児童精神医学2」 連合小児発達学研究科1年

  • 「児童精神医学1」 連合小児発達学研究科1年

  • 「疫学統計学演習」 連合小児発達学研究科2年

  • 「脳画像解析学演習2」 連合小児発達学研究科2年

  • 「疫学統計学特論」 連合小児発達学研究科2-3年

  • 「社会支援学特論」 連合小児発達学研究科2-3年