【研究成果】ADHDと肥満・糖尿病をつなぐ新たな生物学的関連を発見 〜ADHDの病態にアディポネクチンが関与〜
2026年08月19日
ADHDと肥満・糖尿病をつなぐ新たな生物学的関連を発見
〜ADHDの病態にアディポネクチンが関与〜
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)知的・発達障害研究部の高橋長秀部長、本学子どものこころの発達研究センター 土屋賢治特任教授(兼大阪大学連合小児発達学研究科 特任教授(常勤))らの研究グループは、出生時の臍帯血中アディポネクチン濃度が低い子どもほど、その後のADHD(注意欠如・多動症)症状が強くなることを明らかにしました。
アディポネクチンは、血管修復作用や脂肪燃焼作用、血糖調整作用があり、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームの予防に寄与するとされています。
さらに、国際的な大規模ゲノムデータを用いた解析により、ADHDとアディポネクチン濃度は遺伝的背景を共有しており、ADHDの発症に関連する遺伝的な変化を有するとアディポネクチン濃度が低くなることが示されました。また、アディポネクチンの低下は出生時の炎症マーカーの上昇とも関連していました。
本研究は、ADHDと肥満・糖尿病・心血管疾患などの身体疾患との関連を説明する新たな生物学的経路を示したものです。
この研究成果は、児童精神医学分野の国際学術誌「European Child & Adolescent Psychiatry」 に2026年7月14日に掲載されました。
論文情報
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論文タイトル: |
Involvement of adiponectin in the biology of attention deficit hyperactivity disorder |
| DOI: | 10.1007/s00787-026-03114-3 |
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