【研究成果】尿中分子から神経発達症の新たな表現型を発見 ―ADHD・ASD の多様性を生物学的に理解する手がかりに―
2026年07月30日
尿中分子から神経発達症の新たな表現型を発見
―ADHD・ASD の多様性を生物学的に理解する手がかりに―
本学子どものこころの発達研究センター 山下雅俊特任講師(研究実施時:福井大学子どものこころの発達研究センター)、福井大学子どものこころの発達研究センター 水野賀史教授らのグループは、注意欠如多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)の子ども(両者の併存例を含む、平均年齢12歳)を対象に、神経伝達物質であるドーパミンなどの代謝に関連する尿中成分に基づいて、生物学的特徴の異なるグループを同定しました。
ADHD やASD などの神経発達症は、小中学校の1学級に複数名いるとされる身近な発達上の課題ですが、多様性が高く、従来の診断名だけでは病態の違いを十分に捉えきれない可能性があります。今回の研究は、ドーパミンやセロトニンなどの代謝に関連する尿中成分の情報を用いて、機械学習によりADHD やASD の子どもを分類した初めての研究で、尿中成分が相対的に高い群と低い群では、行動症状の重症度が同程度であっても、認知機能や脳形態に異なる特徴を示すことがわかりました。本知見は、神経発達症を診断名だけでなく生物学的特徴から理解し、将来的に個々の特性に応じた支援戦略を検討する手がかりになると期待されます。
本成果は、2026年7月27日に国際学術誌「Journal of Neural Transmission」にオンライン掲載されました。
論文情報
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論文タイトル: |
Transdiagnostic monoamine-based subtyping for attention-deficit/hyperactivity |
| DOI: | 10.1007/s00702-026-03206-z |
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