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リハビリテーション医学講座

教授  山内 克哉

 浜松医科大学リハビリテーション部は、開院時より整形外科や脳神経外科の教授の元で運営されていました。2001年から長野昭整形外科教授のご尽力により田島文博先生が赴任し、リハビリテーション科が設立されました。2006年からリハビリテーション部長は、リハビリテーション科長の美津島隆先生となり、大きな発展してきました。2017年からは美津島隆先生の後任として私がリハビリテーション科の責任者として赴任いたしました。多くの方々のご尽力により2024年4月にリハビリテーション医学講座が開設することになり、わたくし、山内克哉が初代教授として就任しました。
 リハビリテーション医学は、臓器ではなく人を診る医学です。人の寿命を延ばすだけではなく、健康寿命を延ばす医療です。人の機能を回復させ、障害を克服し、活動を育み、人生の最後まで生きがいを持って生きていけることを目的としています。リハビリテーション科医は、活動を妨げる疾患や要因を適切に診断し、臓器別医療の枠にとらわれず「全身を診る」観点から治療し、病気ではなく人を診る事を重視して診療を行っています。
 当講座は、医師9名(専門医6名)、理学療法士28名、作業療法士13名、言語聴覚士8名で一丸となって、良質なリハビリテーションを提供できるように励んでおります。対象となる疾患は、脳血管疾患、整形外科疾患、呼吸・心臓疾患、がん疾患、小児疾患、神経難病、その他身体や高次脳機能に障害を生じる疾患と多岐にわたり、診断、評価、治療に対応できるように取り組んでいます。当科独自の検査や治療として、脳卒中患者に対する痙縮の治療(ボツリヌス療法、フェノール神経ブロック)、高次脳機能障害の診断と治療、嚥下障害の診断と治療、義足や装具の評価・作製、歩行・動作解析・心肺運動負荷テスト、自律神経検査、日常生活評価、自動車運転判定、認知症検査なども取り組んでいます。
 リハビリテーション治療は、リハビリテーション科医を中心として、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が連携しておこなう治療です。治療対象が最も広い治療医学であり、リハビリテーション治療に携わる医療従事者の教育も重要となります。その発展のためには臨床だけでなく研究にも力を入れ、患者さんの「人生」のために、全力でリハビリテーション医学・医療に取り組んで参りたいと思います。
 我々は、共にリハビリテーション医療を実践する仲間を求めています。これからリハビリテーション科医を目指す研修医や専攻医の先生だけでなく他科の先生でリハビリテーション医療に興味があり、リハビリテーション医を目指す先生も歓迎いたします。興味をお持ちの方は、是非ご連絡下さい。

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