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産婦人科地域医療学講座(寄附講座)

特任准教授 鈴木 一有

 産婦人科地域医療学講座は2020年4月に設置された新しい寄付講座です。
 本講座の目的は、産婦人科医などの人材育成および地域医療の充実です。日本では全国的に産婦人科医不足が指摘されています。特に妊娠・分娩にかかわる周産期領域ではそれは顕著であり、静岡県でも産婦人科医不足解消が長年の課題であります。浜松医科大学は静岡県唯一の医師養成機関であり、静岡県の地域医療を支える人材を育てる責務があります。本講座では、若手医師には臨床研修を通して、医学生および看護学生には、講義・教育および臨床実習を通して、産婦人科の魅力を伝えていきます。また、若手産婦人科医へは臨床および研究指導により将来の産婦人科医療を担う人材の育成に努めていきます。
 また、本講座のもう一つの重要な役割は産婦人科地域医療の充実です。そのなかでも特に妊娠および分娩にかかわる周産期領域は、さらなる母児の安全が求められています。そのためには、開業診療所からなる一次施設と、公立病院からなる二次施設、そして大学病院や周産期センターの三次施設の三者による緊密な病診および病病連携が必須です。周産期領域のこの連携は、場合によっては一刻を争うこともあり、常日頃からの円滑なチームプレーが求められます。本講座は、静岡県西部地域での産婦人科の病診および病病連携の要となり、積極的に一次施設へも出向き、地域全体の産婦人科医療のさらなるレベルアップに取り組んでまいります。