国立大学法人 浜松医科大学

教育

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神経生理学講座

教授 福田 敦夫

産婦人科での臨床経験から胎児の脳の発達と周産期脳障害の病態に興味を持って以来,脳の機能的発達過程とその病態生理が研究テーマ。

特に最近は,細胞内Cl-イオン濃度を調節する分子(Cl-トランスポーター)と抑制性神経伝達に着目し、このCl-ホメオスタシス維持機構による抑制-興奮バランスの調節が脳機能の正常な発達を促し、一方でその破綻が種々の脳機能の異常や発達障害をもたらすのではないかと考えています。

そうしたことから、昨今の青少年の凶悪犯罪や学級崩壊などに対する教育的問題も発達神経科学的視点で何とか脳科学的問題として研究できないかと日々考えているところです。

技術論的には細胞内イオンや膜電位の光学的イメージングを脳スライスに応用しパッチクランプや分子生物学的アプローチと併せて研究しています。

今後はGFPやFRETによる分子標識を取り入れたいと思っています。

楽しい雰囲気で一緒に研究してくれる人を求めています。