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臨床薬理内科卒後後期研修プログラム

臨床薬理内科卒後後期研修

臨床薬理について

臨床薬理学は、科学的根拠に基づいた「合理的薬物治療」を志向する学問です。薬物治療の有効性と安全性を最大限に高め、個々の患者に最良の治療(治療の個別化)を提供することを目指しています。合理的薬物治療を実現するために、 (1) 創薬と育薬のための臨床試験、 (2) 臨床薬物動態学に基づいた個々の患者に対する合理的薬物投与計画法、(3) 患者と医療者との「治療の良きパ-トナ-シップと信頼関係」を臨床薬理学の3本柱としています。私達の講座では、これら3本柱を修得し、教育・治験・薬物治療コンサルテーションなどに関して臨床薬理学の専門家と呼ばれるにふさわしい実力をもつ医師を育成することを目指しています。

プログラム概要

大学院への進学を基本としますが、状況により臨機応変に対応可能です。

大学院コース

大学院生として研究を行い医学博士の取得を目指します。
国内外の臨床薬理に関連した学会に参加、発表を通してプレゼンテーション技術や臨床薬理学の知識を深めます。
博士論文の作成を通して科学論文作成力能力の向上が期待できます。
臨床治験、診療に関わりながら臨床薬理学の知識、技術を修得します。
大学院修了後、海外留学し、医学研究技術と英語力の向上を目指します。また連携研修病院で日本内科学会認定内科医、日本臨床薬理学会認定医などの資格を取得します。

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初期臨床研修 大学院で医学博士修得 海外留学、連携研修病院で臨床薬理認定医、
認定内科医などの資格を取得。

専門医コース

主に連携研修病院で後期研修を行います。
この間に臨床薬理学の知識、技術を修得し、日本内科学会認定内科医、日本臨床薬理学会認定医などの資格を取得を目指します。
国内外の臨床薬理に関連した学会に参加・発表を通して臨床薬理学の知識を深めます。
連携研修病院で働きながら社会人大学院生となることで医学博士の取得も可能です。

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初期臨床研修 連携研修病院で研修。臨床薬理認定医、認定内科医などの資格を取得。
社会人大学院で医学博士修得も可。

待遇

大学院コース
大学院在学中、臨床研修(外勤)が可能です。連携研修病院での外来や当直業務により収入を確保しています。在学中、出産・育児などの生活環境の変化に対しても臨機応変に対応可能です。

専門医コース
各連携研修病院の規程に従います。

後期研修以降の進路

臨床医としては勿論のこと、臨床研究医として大学、製薬企業などの研究機関での活躍も期待されています。私達の講座は開講後間もない講座ですが、当大学院博士課程修了者は、既に大学などの研究機関スタッフ(静岡県立大学薬学部教授、講師、北里大学研究所助教授など)、臨床医(東邦大学付属病院内科スタッフ)など多分野で活躍しています。

市中病院後期研修との違い

  • 臨床医だけでなく、臨床研究医としての技術や知識をも身に付けることを目標としています。
  • 研究成果を国内外の学会で発表し、充分な指導のもとプレゼンテーションのスキルを身に付けます。また、後期研修中に海外で発表することを目標とします。国際学会への参加により、諸外国の医療動向に目を向け国内の医療の現状をより深く知る機会になることを期待しています。
  • 邦文や英文の論文作成の際には、充分なサポート体制ができています。論文作成を通して臨床研究医として不可欠な科学論文作成術のスキルを身に付けることが可能です。
  • 大学院在学中の臨床研修(外勤)は、市中病院や個人クリニックの外来診療、老人保健施設の入院患者診療、健診業務などが可能あり、医療業界を幅広く経験することが可能です。
  • 医療、製薬業界を支える人脈(治験薬剤師、治験コーディネータ、製薬企業開発研究員、政府関連機関職員)との交流機会も多く、幅広い医療知識や感覚を身に付ける機会が多いのも臨床薬理内科の特徴と言えます。

連絡先

浜松医科大学・臨床薬理学講座 TEL 053-435-2385
 プログラム責任者:渡邉裕司
 研修コーディネータ: 乾直輝 inui@hama-med.ac.jp