英文雑誌「PLOS ONE」に研究成果が公表されました
2023年05月26日
子宮頸部細胞診標本を迅速に診断するAIの開発
本学大学院医学系研究科光医工学共同専攻(博士後期課程)の栗田佑希大学院生(再生・感染病理学講座、先進機器共用推進部)の研究グループは、パパニコロウ染色された子宮頸部液状化検体細胞診(LBC)標本を迅速に診断する人工知能(AI)を開発しました。半教師あり学習(※)と呼ばれるAIの学習手法を用いて、通常の1/10程度の学習データであっても高性能なAIを開発しました。顕微鏡の対物10倍に相当する画像データを用いることで、従来技術と比べて迅速な診断が可能になり、実臨床への導入が期待されます。
この研究成果は、英文雑誌「PLOS ONE」に日本時間5月19日に公表されました。
(※)半教師あり学習:機械学習の一手法であり、限られたラベル付きデータと大量のラベルなしデータを組み合わせて学習する方法です。教師あり学習では、全てのデータにラベルが付与されたデータを用いてAIを学習しますが、半教師あり学習では、ラベル付けされていないデータを活用することができます。
論文情報
論文タイトル: |
Accurate deep learning model using semi-supervised learning and Noisy Student for cervical cancer screening in low magnification images |
DOI: | 10.1371/journal.pone.0285996 |
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