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米国精神医学会の主機関誌「The American Journal of Psychiatry 」に研究成果が公表されました

2022年09月07日

自閉スペクトラム症に前部帯状皮質のミトコンドリア活性の低下が関連し、社会的コミュニケーションの困難に関係することが明らかに

 本学精神医学講座の加藤康彦助教と山末英典教授らは、光尖端医学教育研究センター生体機能イメージング研究室の尾内康臣教授、浜松ホトニクス(株)中央研究所と共同し、浜松PET診断センター設置の浜松ホトニクス社製頭部用陽電子放射断層撮影(Positron Emission Tomography、以下PET)装置と浜松ホトニクス中央研究所で開発されたミトコンドリア機能計測用PETプローブを用いて、本研究を行いました。
 その結果、自閉スペクトラム症 (Autism spectrum disorder: ASD)と診断される方では、脳内前部帯状皮質(Anterior cingulate cortex: ACC)のMC-Iの利用率測定から評価されたミトコンドリア活性が低く、ASDの中核症状である社会的コミュニケーションの困難さとの相関関係を見出しました。この生体脳内で見出したミトコンドリア活性の低下は、これまでは死後脳や血液を用いた研究の結果から間接的に推測されていたASDの「ミトコンドリア機能障害仮説」について、より直接的に裏付けるものです。そして、これまで治療薬がなかったASDの中核症状について、脳内のミトコンドリア機能を改善させることによって治療する新たな創薬が実現する可能性を支持する研究成果です。


 この研究成果は、米国精神医学会の主機関誌「The American Journal of Psychiatry 」に日本時間9月7日に公表されました。

論文情報

論文タイトル:

Lower availability of mitochondrial complex I in anterior cingulate cortex of autism: a positron emission tomography study
DOI: 10.1176/appi.ajp.22010014

>> 詳細はこちら(プレスリリース本文)PDF