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米国科学誌「Journal of the American Society for Mass Spectrometry」に研究成果が公表されました

2022年07月29日

脳領域間の境界で分子構成が急激に変化していることをマスイメージングとAIを用いて発見

 本学細胞分子解剖講座・国際マスイメージングセンターの華表友暁准教授と瀬藤光利教授・センター長らの研究グループは、生体分子の分布を可視化するマスイメージング技術と、膨大なデータから特徴を抽出するAI技術とを融合させ、視床や海馬などの脳領域に特徴的な分子構成が脳領域間の境界付近で急激に変化していることを発見しました。この急激な分子構成の変化は、マウスとラットの脳組織切片を用いて線状の境界として可視化されました。生体組織中の分子構成は薬効に影響を与えると考えられることから、この発見は、標的とする領域に効果的に作用する薬物の開発に貢献することが期待されます。


 この研究成果は米国科学誌「Journal of the American Society for Mass Spectrometry」に7月26日に公表されました。

論文情報

論文タイトル:

Changes of mass spectra patterns on a brain tissue section revealed by deep learning with imaging mass spectrometry data
URL: https://doi.org/10.1021/jasms.2c00080

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