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英国医学雑誌「Respiratory Research」に研究成果が公表されました

2022年06月03日

3D-CTを用いた標準化肺容積解析法の開発
〜患者さん負担を軽減した肺機能検査システム構築への第一歩〜

 本学内科学第二講座の田中悠子医師、鈴木勇三助教、須田隆文教授らの研究チームは、3D-CTによる肺容積解析が呼吸機能検査を代用し、特発性肺線維症(IPF)診断時や急性増悪時の重症度や予後予測の指標として役立つことを明らかにしました
 呼吸機能検査は、IPFの重症度や疾患進行を評価する最も重要な指標です。しかし呼吸機能検査は、患者さんへの負担が比較的大きい検査方法でした。今回新たに開発した「3D-CTを用いた標準化肺容積解析法」は患者努力を要さずに、病気の重症度や疾患進行を評価できることを、世界で初めて明らかにしました。
 「3D-CTを用いた標準化肺容積解析法」はIPFのみでなく、呼吸機能検査が困難な多くの間質性肺疾患においても応用可能なため、患者さんの負担の少ない方法で、病気の重症度や疾患進行を評価する検査システムの構築へつながることが期待されます。


 この研究成果は英国医学雑誌「Respiratory Research」に6月2日午前2時に公表されました。

論文情報

論文タイトル:

Standardised 3D-CT lung volumes for patients with idiopathic pulmonary fibrosis
DOI: 10.1186/s12931-022-02062-1

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