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英国オックスフォード大学出版会の科学雑誌「Cerebral Cortex」オンライン版に研究成果が公表されました

 本学神経生理学講座の福田敦夫教授、鈴鹿医療科学大学保健衛生学部の栃谷史郎准教授(本学訪問共同研究員)、福井大学子どものこころの発達研究センターの松﨑秀夫教授らは、妊娠期母体由来タウリンがGABAA受容体の結合因子として、神経系の細胞に分化する神経幹細胞の時系列的変化を制御し、胎児の神経発達に関与することを発見しました。
 タウリン(taurine: 2-aminoethanesulfonic acid)は様々な生理活性を持つことが知られるβ―アミノ酸であり、細胞容積の調節、抗酸化作用などの働きを持つことが分かっています。生物は食物から摂取したタウリンをそのまま、もしくは肝臓などの細胞などでシステインやメチオニンなどの含硫アミノ酸から合成したタウリンを利用しています。ヒトをはじめとする哺乳類の胎児、新生児はタウリン合成能が低く、胎盤や母乳を通じて母体から渡されるタウリンを必要とします。
 今回、研究グループはタウリンがGABAA受容体のリガンド(結合調節因子)として、胎児(仔)脳の脳発達に大切な神経幹細胞の性質制御に関与することを薬理学実験、遺伝子改変マウスを用いて証明しました。


 この研究成果は、英国オックスフォード大学出版会の科学雑誌「Cerebral Cortex」オンライン版に、5月17日に公表されました。

  母体由来のタウリンが胎児期の正常な脳発達に必須であることとそのメカニズムを解明