教育

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研究活動

a)酸素酸化を利用する触媒的炭素−炭素結合形成反応の開発

酸素を酸化剤とした合成反応は、効率的に生成物を供給できれば、環境調和的な合成方法の一つと いえる。近年、酸素酸化を利用したアルコールの触媒的酸化反応などでは、効率的な反応が報告されている。炭素−炭素結合生成反応においても、銅触媒を用いて酸素雰囲気下で実施する酸化的カップリング反応が報告されているが、効率的な反応例は少ないのが現状である。本研究では、生理活性物質や天然物に含まれるイソキノリン類などを原料として、酸素の酸化力を活用したカップリング反応の開発を検討している。

b)DNA付加体の効率的合成法の確立〜がんの原因となる化学物質のDNA付加体の解明を目的として

本学腫瘍病理学講座を中心に、ヒトの発がんの原因となるDNA付加体を網羅的な検出を目指して、アダクトミクス方という手法が開発されている。本研究は、入手困難な推定されるDNA付加体を効率的に合成し、アダクトミクスの手法を通じて、発がん物質および DNA付加体の同定を行う。