佐原教授が「2025年度 武田科学振興財団 生命科学研究助成」を獲得しました
2025年08月07日
本学再生医療学講座の佐原 真教授が「2025年度 武田科学振興財団 生命科学研究助成」を獲得しました。研究課題は「心臓幹/血管内皮/神経膠細胞と心発生・増殖因子mRNAを用いた3次元培養心臓オルガノイドによる病的心筋再生治療法の開発」です。
本助成により佐原教授の研究が一層発展し、心臓の発生・再生機序の解明や、新たな心臓再生治療法の開発に貢献することが期待されます。
研究課題・研究者

研究課題名:「心臓幹/血管内皮/神経膠細胞と心発生・増殖因子mRNAを用いた3次元培養心臓オルガノイドによる病的心筋再生治療法の開発」
研究者:再生医療学講座 教授 佐原 真
研究期間:2025年8月~2030年3月31日
研究概要
幹細胞生物学や組織工学を用いた心臓オルガノイドが近年注目され、心発生・疾患モデルや薬物スクリーニングモデルとしての有効性が報告されている。しかし心外膜・心筋・心内膜の心壁3層を同時かつ安定的に再現し、心臓の再生医療にも有効であることが証明された心オルガノイドはいまだ実現していない。本研究では哺乳類胎生心シングルセル・オミックス解析から新たに同定された心発生・増殖因子mRNAやヒト多能性幹細胞由来の心臓幹・血管内皮・神経膠細胞を、独自に開発した3段階の2/3次元培養法の下で組み合わせることで、より生体模倣性が高く病的心筋に対して心筋再生能と治療効果を発揮する心壁3層オルガノイドの開発を目指す。
Key Words: 心臓幹細胞、mRNA医薬、オルガノイド、組織工学、再生医療

研究概要図
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