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千住淳教授の研究開発課題が科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業(探索加速型)の「本格研究開発課題」に採択されました

2025年05月01日

 本学子どものこころの発達研究センターの千住 淳教授が代表を務める研究開発課題「多様な子どもたちの個性とウェルビーイングを支えるデータ活用技術開発」が科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業(探索加速型)令和7年度本格研究課題(重点公募テーマ:「他者とのインタラクションを支えるサービスの創出」)に採択されました。

 未来社会創造事業は、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を目指す技術的にチャレンジングな目標を設定し、実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)を目指した研究開発を実施します。

 千住教授の研究開発課題は、探索研究および第1次ステージゲート評価を経て、令和7年度の本格研究課題に採択されました。

研究開発課題・研究代表者

研究開発課題名:「多様な子どもたちの個性とウェルビーイングを支えるデータ活用技術開発」
研究開発代表者:子どものこころの発達研究センター 教授 千住 淳
研究期間:令和7年~11年度

研究概要

目的:
 未来社会を創造する主人公となる多様な子どもたちが、多様なままウェルビーイング高く育ち、自身の個性を自覚・肯定・十全に発揮して活躍できる未来基盤(Well-Being Base; WeBB)を開発する。

研究概要:
 日本の子どもたちの精神的幸福度は先進国中最下位であるというショッキングな現状が報告されている。日本の発達支援・教育の現場は、人員不足や専門性の不足で疲弊し、多様な子どもたち一人ひとりの発達を細やかに支えることが極めて困難な状況にある。この現状を打破するため、本研究開発では、以下の3つの技術開発を行う。まず、①マルチセンシングで子どもたちの育ちや訴え、さらには「声なき声」までをも見える化し、データベース化する計測技術を開発する。次に、②子どもたちの個性・ウェルビーイングをリアルタイムに、自動的に評価・推定する高次データ統合アルゴリズムを開発する。そして、③子どもたちのウェルビーイング向上ニーズをデータから検出、個別最適化された支援へとつなげるプロトコルを開発する。この3つの技術開発により、多様な子どもたちの個性とウェルビーイングを支えるシームレスな統合システムとしてのデータ活用技術(WeBB)の確立を目指す。

多様な子どもたちを支えるデータ活用技術(Well-Being Base;WeBB)により
実現する未来社会(イメージ)