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Journal of General and Family Medicineに研究成果が公表されました

2024年07月22日

産後メンタルヘルスケアにおけるプライマリ・ケア医の役割を明らかに:~約半数でケア提供の経験あり~

 本学地域家庭医療学講座の鳴本敬一郎特任准教授、静岡家庭医養成プログラムの遠藤美穂医師らの研究グループは、近年、社会問題として重要視されている産後女性のメンタルヘルスケアにプライマリ・ケア医*¹がどの程度関わっているのかについて、日本プライマリ・ケア連合学会に登録するプライマリ・ケア医を対象にアンケート調査を行いました。メンタルヘルスケアを日常診療で提供し、産後1年以内の女性を診察する機会をもつプライマリ・ケア医は多く、その約2人に1人は産後女性あるいはその家族・パートナーのメンタルヘルスケアを提供したことがあると回答しました。また、産後メンタルヘルスケアにおいて、非常に多くの職種と連携をおこなっていることも明らかになりました。受診までの障壁が大きくケアに繋がりにくいとされる産後メンタルヘルス事例に対して、地域のプライマリ・ケア医がその窓口となる可能性が示唆されました。

 本研究はWileyグループの学術誌「Journal of General and Family Medicine」オンライン版に2024年5月2日付で掲載されました。

 *1 プライマリ・ケア医:身近にあり、なんでも相談に乗ってくれる総合的な医療「プライマリ・ケア」を提供する医師のこと。

論文情報

論文タイトル:

Japanese primary care physicians' postpartum mental health care: A cross‐sectional study
DOI: 10.1002/jgf2.700

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