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米国リウマチ学会雑誌「Arthritis & Rheumatology」に研究成果が公表されました

2024年02月15日

皮膚筋炎関連間質性肺疾患における
血清IFN-λ3値測定の有用性を発見
〜重症化予測を可能とする新規バイオマーカー〜

 本学内科学第二講座の深田充輝医師、藤澤朋幸助教、須田隆文教授らの研究チームは、本学臨床検査医学講座(前川真人教授(研究当時))、日本医科大学アレルギー膠原病内科(桑名正隆教授)、公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科(近藤康博医師)と共同研究を行い、多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患(polymyositis/dermatomyositis associated-interstitial lung disease: PM/DM-ILD) 患者において、血清IFN-λ3値は抗MDA5抗体陽性DM-ILDで高値となり、また、抗MDA5抗体陽性DM-ILDにおける重症度評価の指標として有用であることを明らかにしました。
 本研究の成果より、血清IFN-λ3値測定は、PD/DM-ILDにおいて重症化リスクの高い一群である抗MDA5抗体陽性DM-ILDの早期同定に役立つことが示されました。さらに、血清IFN-λ3値測定は、抗MDA5抗体陽性DM-ILDにおいて重症化を予測しうる新たなバイオマーカーとして、臨床的な高い有用性をもつことが明らかとなりました。
 血清IFN-λ3値、年齢、動脈血中の酸素分圧を組み合わせた臨床評価を用いることで、抗MDA5抗体陽性DM-ILD患者におけるより正確な重症度の評価が可能となり、ひいては、適切な疾患管理方法の確立にも大きく貢献することが期待されます。



 本研究成果は、米国リウマチ学会雑誌「Arthritis & Rheumatology」に日本時間12月25日に発表されました。



論文情報

論文タイトル:

Prognostic role of interferon-lambda 3 in anti-MDA5-positive dermatomyositis-associated ILD
DOI: 10.1002/art.42785

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