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米国医学会科学誌「JAMA Pediatrics」に研究成果が公表されました

2023年01月24日

『外遊びが幼児期のデジタル視聴による神経発達への影響を
弱める』可能性を世界で初めて明らかに
~幼児期のデジタル視聴対策にあらたな方向性~

 本学子どものこころの発達研究センターの土屋賢治特任教授、西村倫子特任講師、大阪大学大学院連合小児発達学研究科らの研究グループは、幼児期のスクリーンタイム(テレビを含むデジタル視聴の総称)とその後の子どもの神経発達の関連を解析しました。
 これまで、幼児期のスクリーンタイムが長いと子どもの神経発達に望ましくない影響があるとの多くの報告がありましたが、それを否定する研究もありました。本研究は、コミュニケーション機能の発達に弱いながらも影響があることを示した一方、子どもの頻繁な外遊びがスクリーンタイムの望ましくない影響を緩和することを世界で初めて明らかにしました。
 研究グループは、2007年より運営されている「浜松母と子の出生コホート研究(HBC Study)」に参加する885名の子どもの大規模追跡データを用い、浜松医科大学、大阪大学連合小児発達学研究科、国立成育医療研究センター、名古屋大学、ニューヨーク市立大学クイーンズ校の研究者とともに解析を行いました。
 子どものスクリーンタイムをどのようにコントロールすべきか、社会全体で考えていく必要に迫られています。また、その影響を減らす外遊びなどの介入方法の深化も求められます。


 この研究成果は、米国医学会科学誌「JAMA Pediatrics」に日本時間1月24日に公表されました。

論文情報

論文タイトル:

Outdoor play as a mitigating factor in the association between screen time for young children and neurodevelopmental outcomes.
DOI: 10.1001/jamapediatrics.2022.5356

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